大人オリジナル小説

Re: いじめ〜いつか笑える日を夢見て〜 ( No.5 )
日時: 2014/07/19 17:43
名前: エリン

……え?
純ちゃん、今なんて……
私が呆然としていると、みんなが言った。
「いいねいいね!!」
「私もあいつのことウザイと思ってたし♪」
「純ちゃん、ナイスアイディア♪」
みんなの言葉に純ちゃんは満足そうに笑うと言った。
「あいつ、私が話しかけたとき、無視したことがあったのよね〜流石にそれはなくない?」
純ちゃんの言葉にみんなが叫んだ。
「最っ低!!あり得ない!!」
「純ちゃんはあんな奴に話しかけてあげたのに、それを無視?」
「人間のクズじゃん!!」
みんなが口々にそう言う。
「それじゃあみんな賛成ってことでいい?」
純ちゃんがみんなに問いかける。
『もちろん!!』
みんなが一斉に叫んだ。
「じゃあ決まり♪まずは、無視から始めよう♪」
純ちゃんがそう告げた。
私は何がなんだかわからなかった。
小百達も呆然としていた。
そんな私達に気づいた純ちゃんが近づいてきて言った。
「分かってると思うけど、私に逆らわないでね。逆らったら、どうなるか分かるわよね?」
そう言って純ちゃんは教室から出ていった。
「……帰ろう。」
最初に口を開いたのは小百だった。
「小百?何言ってるの?」
裕香がそう聞き返した。
「仕方ないじゃん。こうなっちゃった以上。」
淡々と告げる小百。
「だけど……」
私がそう言いかけると、今井ちゃんが遮った。
「行こう。春ちゃんが戻ってくる前に。」
そう言う今井ちゃんは苦しそうだった。
「今井ちゃん……」
裕香が呟いた。
そのまま私達は教室を出た。
……春ちゃんを置いて。