大人オリジナル小説

Re: いじめ〜いつか笑える日を夢見て〜 ( No.6 )
日時: 2014/07/19 20:27
名前: エリン

〜第一章〜
次の日。
私は朝から気が重かった。
今日から春ちゃんいじめが始まる。
正直言って春ちゃんのことをいじめたくない。
でも、いじめないとどうなるか……
自分のことの方が大事だなんて最低な奴だと思う。
でも、私には純ちゃんを敵に回す勇気はない……
重い足取りでいつもの待ち合わせ場所に向かう。
そこにはいつも通りリリ、小百、裕香がいた。
「おはよう。」
私が言うと3人も、
『おはよう。』
と返してきた。
そのまま憂鬱な気分で学校へと向かう。
いつもは色んな話をしながら学校に向かうのに、今日は一言も話さずに向かった。
そのまま教室に着く。
『おはよう。』
4人でそう言いながら教室に入る。
すると、春ちゃんが私達の方に向かってきた。
「もう、みんなひどいよ〜昨日、先に帰っちゃうなんて〜」
いつものように明るく言ってくる春ちゃん。
春ちゃんは自分がいじめのターゲットになっていることを知らない。
だからこんなに明るいんだ……
そんな春ちゃんを無視するなんて……
思わず話しそうになる。
そんな私を小百がつついてきた。
私は話したい気持ちを押さえつけた。
「ねえ、図書室行かない?」
リリがその場を離れるために言った。
「いいね〜行こう行こう♪」
「ちょうど見たい本があるし!!」
「暇だしね〜」
リリの言葉に笑顔で答える小百、裕香、私。
春ちゃんも私達について来ようとした。
そんな春ちゃんを肘で押す小百。
春ちゃんは驚いたような表情になった。
「行こう〜」
そう言って教室から駆け出す私達4人。
春ちゃんは追って来なかった。
これが地獄の始まりだ……