大人オリジナル小説
- Re: colorful home ( No.4 )
- 日時: 2022/11/08 19:48
- 名前: むう
>>3の続き
亜空side
収録中に突然鳴り響いた水音の原因は、唯斗だった。
びちゃびちゃびちゃ、ばたたたたっ
唯斗「な、なんで?止まってっ、やあっ、」
亜空「唯斗っ、」
唯斗「みないで……」
唯斗は涙目になっている。とりあえず背中を撫でる。唯斗がしゃくり上げた。
ぴちゃぴちゃ、ちょろろろ、、、ぽちゃん…
亜空「……全部出た?」
唯斗「わかんな、い…」
とりあえず唯斗のお腹を撫でてあげると、少しだけ出た。もう出ないということは全部出し切ったのだろう。
亜空「いつから我慢してたの?」
そう聞くと唯斗は首を横に振る。
唯斗「全く、我慢してなかった…」
……どういうことだ…?
亜空「とりあえず、唯斗連れてくから、みんな待ってて」
みんなに声をかけ、俺たちは片付けをスタッフさんに任せてスタジオを出る。
楽屋に着くと、まずは唯斗を着替えさせた。
まだ泣いている唯斗の背中を撫で、椅子に座らせる。唯斗は俯いていた。
亜空「ほんとに全く我慢してなかったの?」
唯斗はこくりと頷く。鼻を啜る音が聞こえる。
亜空「勝手に出てきたの?」
まさかそんな事と思って聞いたら、唯斗は頷いた。
……どうしてだ?膀胱の機能が低下しているとか?
亜空「…なんか、違和感とかあった?前から」
そう聞くと、唯斗は少しだけ顔を上げ口を開いた。
唯斗「…数日前から、疲れてて、少しだけ体調崩してた。でも、それだけ」
唯斗に休んでいるよう言い、楽屋を出る。まずはスタッフさんに報告しないと。
スタジオに向かう廊下を歩いていると、翔に会った。最近は不安定だったが、唯都が苦しんでるからと頑張っているのだろう、いつになく背筋が伸びている。
翔「……はーせ、大丈夫、、?」
俺はとりあえず翔に唯斗の現状を伝えた。翔は神妙な面持ちで俺の話を聞いていた。
翔「……ストレス?」
ぼそっと、翔が呟く。
翔「疲れてるの、かなり大きいと思う。とりあえず病院行って、専門の人に聞いた方がいいんじゃない?我慢してないのに…ってところ、心配だし」
翔の言葉に頷く。翔は眉尻を下げた。
亜空「…翔、なんか今日はしっかりしてるじゃん」
そう声をかけると、翔は満更でもないといった風に笑った。
翔「まあ、いつものことだけどなっ?」
……やっぱり、いつもの翔だった。
とりあえず唯斗を病院に連れて行くことになった。俺とそうたろうは付き添い。
そこでとりあえず話を聞く。
医者「早瀬さんは、過度なストレスが溜まっている状態です。粗相もおそらく、精神的なものからだと思われます。なので…暫くはこういう事が続くかもしれないので…おむつが必要になるかもしれません」
俺の心臓がばくんと鼓動を打った。
そうたろうが息を呑む気配も感じる。
マネージャーも戸惑ったいるようだが、とりあえずは医者の判断を仰ぐことにし
た。