大人オリジナル小説

学校裏サイト
日時: 2011/03/12 13:09
名前: エリィ ◆d6MqerP2E.

何かありそうな小説を書き留めたいと思います。
不定期更新になりますが宜しくお願いします。


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Re: 学校裏サイト ( No.1 )
日時: 2011/03/12 13:30
名前: エリィ ◆d6MqerP2E.

「おはよぉっ」

明るい声がして振り返ると笑顔の少女…梨絵が私に向かって手を振っていた。

「おはよ〜」

気だるい返事を返しながら私は梨絵に向かって笑顔を作る。

「ねぇねぇ!!昨日の『Mon-Che』観たぁ??金爆とか超カッコイイよねぇっ!!」

好きなV系バンドのメンバーの良さを語る梨絵の話を軽く聞き流しながら私の十数メートル前を歩く先輩…安藤祐樹先輩を見つめる。


「それでねぇ、デュワー君がねぇっ!!カッコ良くってぇ〜…って彩乃…聞いてる??」

安藤先輩に夢中になっている私を少し不機嫌そうな様子で梨絵は睨みつける。

「あぁ、ごめんね。でもさ…梨絵が好きなデュワー君よりも安藤先輩の方が数倍カッコイイよ??」

隣の友達と仲良さげにじゃれあう安藤先輩を見ていると胸が何だかドキドキとしてくる。

「っえぇ〜?!デュワー君の方がカッコイイよぉっ!!だってさだってさぁ!見てよ…っ!!このサラサラな金色の髪ぃっ!それから…えぇっと…。高くて綺麗な鼻に細いけどキリッとした目に…」

制服のポケットから携帯を取り出して待ち受け画面のデュワー君を見せてくる梨絵。…私には前を歩いている安藤先輩の方がどうしてもカッコよく見えるけど。

「あ…っ彩乃ちゃんに梨絵ちゃん…っ」

背後で声がして振り向くと長く黒い髪をダランとたらしている黒ぶち眼鏡の女の子…桜田 智恵がニッコリと笑っていた。

「あぁ、桜田さん。どうしたの??」

先程までキャーキャーと騒いでいた少女とは思えない程冷淡で冷たい口調で言い放つ梨絵はあからさまに嫌な顔をした。

「ぁ…っごめんね??声…掛けちゃダメ…だったかなぁ??」

申し訳なさそうな顔をする桜田さんに対して梨絵は容赦なく毒を吐く。

「別に…桜田さんがいてもいなくて変わんないし…黙ってんなら一緒に学校まで横に歩いてても良いけど??」

梨絵がそう言うと桜田さんはごめんなさいと小さな声で言って学校の方へと走っていった。

「あぁ〜…マジウザい。何であんな暗いブスとうちらが一緒にいなきゃいけないの??…って………アレ??」

梨絵は私をしばらく見つめてそう言ったあと正面を向いて唖然としていた。

「え…??どうしたの??」

梨絵の視線を辿るとそこには恐らく安藤先輩にぶつかって転んだと思われる桜田さんと桜田さんの手を握りながら謝る安藤先輩の姿があった。

「は…??」

1オクターブ低い声が出た。何で??何で何で。

「何…アイツ。…絶対彩乃が安藤先輩の事好きって知っててやってんでしょ。キモ。」

軽く溜息をつく梨絵を無視して私はスクバのポケットに入っている携帯を取り出した。

「え…??何してんの??桜田さんに言いに行かないの??」

キョトンとした声を出す梨絵は私の携帯を覗き込む。

「…マジムカつくでしょ??だからあの子はもう死刑なの。」

携帯を操作しながら私は言った。

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