大人オリジナル小説
- 君があいつを殺したら、
- 日時: 2011/04/01 17:31
- 名前: 千咲 ◆864fRH2jyw
こんにちはonこんばんは。
初めてましての方は初めまして、千咲(ちさき)と申します。
去年に花言葉の約束を書いていた人と言ったら分かる人が居るかもしれません。ちなみにファジー小説の方で現在執筆中です。
注意書き
・私は小説初心者なのであんまり上手くないです。
・題名は途中で変える事があるかもしれません。
・更新は不定期です。
・いじめ系ではないです。
それでも読んでくれるという方はどうぞ宜しくお願いいたします。
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- Re: 君があいつを殺したら、 ( No.2 )
- 日時: 2011/03/31 21:48
- 名前: 千咲 ◆864fRH2jyw
プロローグ
今日は気温が高くて日差しも強いという、プールで遊ぶには絶好調の日だ。
それでもこの教室は、席が窓側の生徒達に気を配らずに少し汚れた白のカーテンは閉められていない。
この状態でも文句を言う人が居なかったのは、ここ最近薄暗い雲に日差しが遮られ、全く夏だという雰囲気がしなかったからだろうか。
ちなみに俺が居るのは教室の掃除用具箱の前で、少し顔を上げれば窓ガラス越しの日差しが眩しすぎる程輝いているので、反射的に目を逸らして黒板を見る。
何でこんなに日差しが強いのかと考えること数秒、夏だからとすぐに答えが出た。
と、その時、
「決めた。あたし、あいつを殺す」
おろせば肩よりもうちょっと下まである黒髪を、こっちから見て左サイドテールにしている女子生徒が1人、俺の前に立って変な事を言っていた。
こいつが少し前に俺に、話がある、掃除用具箱の前で待てとか言ってた事をすぐに思い出し、素直に感想を述べる。
「……話って、それだけ?」
「そうに決まってる」
数秒の間も置かずに返答された。
小学校の貴重な昼休みが、このくだらない宣言の為だけに削られていくとはどれだけ虚しいものなのだろうか、とか思ったりした。
「……そう。頑張ってね」
発言自体に特に興味はなかったので、お茶を濁す態度を取った。
「じゃあね」
素っ気なく返され、あいつは自分の席へと戻っていく。
殺す、か。あの目は本気だったな。