大人オリジナル小説

手首の傷は心の傷
日時: 2011/04/30 22:37
名前: 。・+苺香+・。

怖くて苦しくて、消えたくて、要らない気がして。

だから切った。

100円ショップで親には技術でつかうとか理由をつけて。

カチャカチャカチャ・・・

刃の部分が出てきて冷汗が出る。

銀色の刃に自分の顔が歪んで映る。

寝た状態で尖ったものを見るとなんかやたら怖い。

まぁ別にどうでもいいけど・・・。






沈んでゆく絶望

でてくるのはこの世で一番綺麗だと思う血。

血の匂いがかすかにする。

布団に垂れた。

赤が茶色になってく。

だめだ、死ねない。

でも死ななくてもいい。

怖い死ねない

死にたくない

でも消えたい

要らない要らない要らない要らない

ここに必要がない。

ならどうしてここにいる

どうせあたしが死んだところで

「あ、コイツ死んだんだ。ってか気づいてなかった」

とか

「マジ!?死んだの!?やったーー!」

でしょ。




沈んでいく絶望

沈んでいくあたし

沈んで沈んで底に消えた希望

部屋中に声が響く。

醜い声

誰の声だよ

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Re: 手首の傷は心の傷 ( No.2 )
日時: 2011/05/01 11:16
名前: 。・+苺香+・。

心のどこかで誰かに愛されたいと思っていた

好かれたいと


「貴方が必要なのよ」

と言って欲しかった

ただそれだけ

心配かけたいだけなのかもしれないけど

最初は躊躇(ちゅうちょ)した

でも一度やるともう止まらない

よく麻薬とかいう言葉がテレビででてくる

何故止まらない?

やめたいなら我慢すればいいじゃん

そんな風に思っていた

でもわかった

止めたくない

ただ綺麗事ならべてるだけだ

リハビリして直していきたい?

絶対ちがう

早くそこを出てまたつかいたいだけだろ

何故止められないか

止められないわけではない

ただ辞めればいいんだけど

一度おぼえた快感が忘れられなくて

またそれを感じたいだけ

それが麻薬を使用する ということになるだけ

切ることも同じ


落ち着くの

落ち着くということを覚えたから

それをすればいいと思って


沈む

別に切りたいわけじゃない

落ち着きたいんだ

だから別に勘違いしないでください

死ぬとかそういう目的ではありません

平気だからほっといて



















なんて嘘

本当は心配されたい

いつも妹ばかり撫でていた母さんの手があたしを撫でてくれればいい

なのになんでわかってくれないの?

わかってよ




分かれよ


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