大人オリジナル小説

友情回路
日時: 2011/05/09 17:35
名前: 三世

1、朝

「えッと、あとは―・・・」
スクールバックの中をごそごそとあさる。筆箱の中身もついでにチェック。
私、野々川睦月(ののかわ むつき)は今日、高校の入学式に行ってきます!昨日からドキドキで。忘れ物チェックこれで、たぶん30回目かな

だって、入学式早々忘れ物とかしたくないじゃん。
「睦姉ー、入るぞー。」
声と同時に中3になる弟の如月(きさらぎ)が入ってきた。背中には愛用の黒いリュックを背負ってる。ちなみに、キーホルダーは、1個もついてない。
「どしたの?」
私が聞くと、如月がこっちを見て、プッと笑った。な・・・何?
「いや、やっぱりブレザー着ても睦姉は、男まさりだなって。それ家出てく前に確認したくてさ。」
「なんだそりゃ・・・」
確かに如月の言うとうりかもしれない。小学校のときから変わらない、ボーイッシュなショートヘアーに黒ぶちのメガネ。制服を買った店の店員さんにも、「男子用の制服も似合いそうですね。」って本気で言われちゃったし・・・。

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Re: 友情回路 ( No.3 )
日時: 2011/05/18 15:08
名前: 三世

ハア、とため息をひとつもらすと、如月は部屋を出ながらバカにしたように、こう
いった。
「後言っとくけど、誰も睦姉の下着みても得しねえッて!」
「はああああああああああ!!???」
確かにそうだけど!!フツー、キッパリいうかなあ?
私は、スクールバックを乱暴に取ると、全力ダッシュで、如月を追いかけた。
「待てオラァ!」

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