大人オリジナル小説
- 陰口娘
- 日時: 2011/06/13 20:56
- 名前: レイコ
高橋美香へ
今ね、学校はとんでもないよ。
学校っていうより、クラスかな?
女の子たちが塊になって
「あいつ、キモいよねー」
なんって、クラスの気弱そうな女の子をいじめているの
時々女の子の方をちらちら見たりして
とってもかわいそうじゃない?
あたし、ちゃんと注意できたよ。
弱虫なりに、「そんなこと言うのはよくないよ」って
言ったの。でも、ダメだった。
「やだぁ〜同情してんの?やっさしー」
なんて、いわれちゃった。冗談を言った時みたいに。
美香、あたし、どうしたらいいかな?
あの子は何も言わないし。
いやじゃないのかな?
こんなこと言われて…。
半数くらいの女の子がそのこをいじめてるの
とてもかわいそう…。
あたし、何かできないかな?
岸早 夢美
- Re: 陰口娘 ( No.2 )
- 日時: 2011/06/13 21:16
- 名前: レイコ
第2話 いじめられっこ
「…でさー?あいつが床拭いてたからワザト手ェ踏んであげたぁ〜」
「それ、30回くらい聞いたけど」
「あれ?そうだっけ?」
あきれちゃうでしょ?同じ話を繰り返しちゃうくらい
いじめが楽しいんだ。
どうしてあたしたちが友達やってるのかというと
・・・まぁ、色々あったの。
「おー!あたしたち1番乗り!」
いや、ちがうっしょ。ちゃんと見ろ。
「琴音ちゃん、おはよう」
「…ょ」
「えー?あ、亀山いたんだ」
亀山 琴音ちゃん
美香、あたしがあなたに話した
例のあの子。
女の子が塊になっていつもいつも琴音ちゃんの
話をしてるんだ。
悪い噂。先生の姿が見えなくなるたび
いつもいつも。
男子まで乗ってきてあたしもうみてられないんだよね…
「亀山ってば、名前は亀のくせに足だけは速いもんね」
えりなは頭を絞ってなんかひどい言葉を探してる
でも、残念ながら一言も出てこない。
「ほんと、琴音ちゃんってば足速いよね!陸上部だし。
この前の持久走大会1位だったよね?あーあ
いいなー。あたし足遅いし」
いい方向に話を持っていこうとしても
琴音ちゃんは笑わない。
えりなに「うわぁ、キモい笑顔」って
言われるのがきっと怖いんだ。
琴音ちゃん、いつまでも黙ってちゃダメだよ・・・