大人オリジナル小説
- トモダチ
- 日時: 2011/06/24 18:01
- 名前: サイラ
もくじ
お客様
cast
・森宮 めい(もりみや めい)
・佐川 円香 (さがわ まどか)
・宮里 栞那 (みやさと かんな)
・長谷部 颯花 (はせべ ふうか)
・真野 美幸 (まの みゆき)
- Re: トモダチ ( No.5 )
- 日時: 2011/06/25 21:08
- 名前: サイラ
だい3わ 前半
時は4か月前の入学式にさかのぼる。
初めてできたトモダチは栞那だった。
「ねぇ、何組?」
「4組だよ」
「マジ!栞那と一緒だー!」
そんな話をして栞那と、仲良くなった。
仲良くなれた友達がいて
あたしはうれしかった。
でも、栞那の性格を知らなかったからってだけの話。
「栞那〜!ぷすっ」
ほっぺにぷすってやるアレ。
お返しされると思った。
でも…
バッシイイイイイ!!
「痛ッ…」
「バカじゃないの?栞那のパンチは痛いんだからなっ!」
思いっきり殴られた…。
それから、なにかあたしが誤って言ってしまったことや
やってしまったことがあると、思いっきり殴られるようになった
酷い時は目を、丸めたパンフレットなんかで殴られたりして…
その時、栞那は「ばかじゃないの?」って必ず言ってた。
悲しいやらムカつくやらいろいろな思いが混じった。
あるとき…
「ちょっと、栞那ばっかり狙わないで!」
歩く鬼ごっこを無理やり付き合わされた時の話。
あたしは正直やりたくなかった。
栞那はあたしのことを殴った。
栞那の事ばっかり集中的に狙っていると思った
らしい。
円香や、颯花もいた。
「…もう鬼ごっこやんないの?」
「さぁね?自分で考えなよ能無しバーカッ」
あたしは悲しくなった。
思わず泣き出してしまったんだ。
みっともないよね。中学生にもなって。
あたしは泣きながら廊下へ飛び出した。
そうすれば、気にかけてくれる子もいた。
「大丈夫?」
「何があったの?」
「ひど!殴るなんて」
「先生に言ってやろうか」
「大丈夫、あたしはあんたの味方だから」
あたしはうれしかった。
でも、教室に戻るとやっぱり栞那はむすっとした顔をしてて。
次の時間は体育館で総会だったから泣いてるあたし以外
みんな教室から出て行った。
後半へ続く