大人オリジナル小説

狂ったエゴイズム
日時: 2011/12/30 11:48
名前: 傍観者A#

「いやっ・・・やめて・・・私じゃない!」

繰り返される、悲鳴。

ドガッ!バキッ!ガツッ!

反響する、音。

「やめて・・・やめて!彼女は悪くないのきっと私が!」

偽物の姫の偽物の涙。

「みゃはは、これから面白くなりそうだ」

傍観者は、唯笑う。

全ての真実を知りながら。

――――

おはようございます、こんにちは、こんばんは。

初めまして、もしくはお久しぶりです、傍観者Aです。

傍観夢を描こうと思いますが、少しだけ説明を。

この物語は、「ハッピーエンド?何それ美味しいの」主義です。

ですので、絶対に「救いはありません」。

ハッピーエンドでないといやだ、というかたはご退散願います。

Page:1 2



Re: 狂ったエゴイズム ( No.2 )
日時: 2011/12/30 13:00
名前: 傍観者A ◆YdTnptF/do

嫌われ少女―――― 和泉 香苗


「ここでいいわよ、降ろして」

執事に命令すると、はい、と従順に答えた執事は先に車から降りて戸を開けた。

ゆっくりと降り、胸あたりまではあるだろう髪を一つくくりに結う。

「あーあ・・・今日も定番のアレかな」

気だるげに一人ごち、校舎裏から正門に向かって歩き始めた。

正門をくぐる。
とたんに刺すような目線と罵倒の声が周囲から溢れた。

「また来やがった」
「うぜぇわー」
「つーか地球上から消えろっての」

それらの声をビクビクと体を震わせながら聞く。内心バカなんですね、と思いながら。

クラスの扉を開ける。直ぐに、視界が白い煙で覆われた。

思わず咳き込む。気管支が別段弱いってわけじゃないけど、まあ普通の人間としてはこの反応だし。

「うわ、見事に引っかかってやんの」
「馬鹿っつーか低能?うわー、その上可愛くねぇし最悪」

テメェの顔鏡で直視してみ?というのは控えて自分の机に着く。悪戯書きは放置して、中に入っているものを掻き出してごみ箱に捨ててから私は教科書類を机の中に押し込んでいった。

Page:1 2



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大7000文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。