大人オリジナル小説
- 死にたくないから、だよ?
- 日時: 2011/09/11 16:55
- 名前: ぽぽ ◆kyxIVYriXY
回覧ありがとうございます。
長期の間を空けて、出戻りしましたぽぽですw
書き方とかは大幅に変わってます(・ω・*)
前の読みたい方はキーワード検索で「ぽぽ」ででてくるかとw
よろしくですです!
あらすじ。――――――――――
母子家庭にて育つ中3の少女「べに」。
べには学校では明るく、友達も少なくはない。
だが、その裏にはとても重いものがあった。
本当の気持ちをわかってくれない。
気持ちを言う事すらできない。
自分は必要なのかわからない。
存在していいのかもわからない。
本当の友達ってなんだろう。
たくさんの思いがこみ上げてきて、リストカットに手を出したべに。
思春期の女子学生の切ない物語です。
―――――――――――――――
……はい!←
まあそんな感じですw
えーっとですね…
これは、僕の実話をもとにして作ってますはいw
でも、すべてが実話を言うわけではありません。
尚、ここでの主人公「べに」は、リストカットを「死にたいからする」のではなく、「死にたくない」からしています。
ご了承願います。
ゆっくりまったりと読んでもらえると嬉しいです。
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- Re: 死にたくないから、だよ? ( No.1 )
- 日時: 2011/09/11 17:10
- 名前: ぽぽ ◆kyxIVYriXY
♯1
「ねぇねぇ見てこれ。リスカ、しちゃった!」
「ほんとだ!勇気あるねっ」
少女はため息をつく。自分の左腕を見下ろしながら。
同時に怒りがこみ上げる。それでも少女は、少し影のある笑みを浮かべながら話を聞く。
何でも、苛々したから、だそうだ。少女は耐え消えなくなり、口を開いた。
「そんなのダメだよ。皆心配しちゃうよ?」
我ながら自虐的な言葉だと思った。
「そんなの関係なくない?てかさ、リスカってなんかかっこいいじゃん!」
「わかるわかる!あたしもしたいなぁー」
殴りたくなった。
その場にいたくなかった。「ちょっとトイレ」と言い残し、個室に入った。だって、そこにいたら友達を傷つけてしまいそうだから。
少女の右手には、剃刀があった。過呼吸ぎみになりながらも、深呼吸をしたみた。それでも、胸の奥の気持ちは治まらなかった。
気付いたら、左腕に真新しい傷ができていた。紅い液が滲み出る。少女はそれを、静かに舐めとった。それでもとまらなくて、ティッシュを押し付けた。液は浮き上がり、やがてとまった。
少女の目は虚ろだった。何も写ってないように思えた。右手には小さな剃刀。
少女はまた、左腕を見下ろしながら、ため息をついた。
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