大人オリジナル小説

地獄の果てのその先へ
日時: 2011/10/10 17:58
名前: 夜坂 ◆jovT/9DNGM

どうも、社会問題系小説では初めまして
夜坂で御座います

私は社会問題というものにあまり真っ直ぐには向き合えず、逃げてきました。しかし、とある友人の証言でその辛さ、苦しみを学び、是非これを少でもいいから伝えたく、書き始めようと思いました
駄文でも、駄作でも少しでも多くの方々に伝わるよう


今回のテーマは虐待。
まぁ、虐待とは色々種類がありますが
とりあえず、書いていこうと思います


さぁ、皆様覚悟は出来ていますか?
では、世界の一つの地獄絵図。




――迷い込んでください

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Re: 地獄の果てのその先へ ( No.1 )
日時: 2011/10/10 18:17
名前: 夜坂 ◆jovT/9DNGM

きっと、あの人は私を人としてみなかったのでしょう。
いえ、こんな過去系じゃない。
今現在も人として見ていないのでしょう
どんなに喘いで苦しんでもやめてくれはしません
ああ、これは地獄。いや、もっと酷いものかもしれない
誰かの声が明るくなっていく。ああ、これは嗚咽感が襲ってくるほどの汚らわしい声ね。


助けて――――?



   ☆

「や、めて。」
かすんだ声が部屋の一部に聞こえる
その直後に部屋中に広がる痛々しい音。そして、魔女のような叫び声
「畜生ッ! なんだ、なんだよ!」
「やめて」と発した少女を踏みつける、一人の悪鬼。
その形相は醜かった。酒に酔って、化粧が崩れて、憤怒に塗れて、欲望にあふれた顔。優しそうな笑顔など一瞬たりとも作らない鬼は鼓膜が破れそうなほどのかなきり声を上げていた
「…………」
少女はもう声を発することなど出来なかった。いや、出来たのだが諦めていた
今度で何度目の暴力だろう? 何度、自分の血を見ればよいのだろう?
この悪鬼の――母親の顔を何度見ればいいのだろう?
そう思わない日はもう一日も無かったのだから。
母は父親が天へと昇って以来、人が変わってしまった。ああ、優しかった頃の母のパンケーキの味が懐かしい。オムライスもハンバーグもパスタも。全てが思い出として褪せてしまっていた
代わりに思い出として残るのは地獄だけだ。死にたいような痛みだ
これならば、死のほうが楽なのかもしれない。だけど、まだ彼女には希望がある。いや、居る
「せん。せ、……」
呟いた少女――宇佐菜摘(usa natumi)はそのまま、ただ母親の暴力に耐え続けるしかなかった

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