大人オリジナル小説
- 光を探して
- 日時: 2011/11/22 21:10
- 名前: 夏美
こんにちは、
ようこそ私の小説へ。
この小説は少女達の闘いの日記と言っていい小説
だと思います。
どうぞゆっくりご覧ください。
1章 夏美ー時間を戻せるならー
2章 春名ーもう目はつぶらないー
3章 衿菜ー後悔先にたたずー
4章 希美ー情けない自分がいてー
5章 すみれー雑草でもいいからー
6章 明日香ー許せない人ー
7章 梨花ー私は女王じゃないー
8章 優子ー助けたかったー
9章 真美子ー私達のカンケイは?ー
最終章 夏美ー光を探してー
- Re: 光を探して ( No.3 )
- 日時: 2011/11/27 15:05
- 名前: 夏美
丁度、次の時間は数学だし・・、
数学はキラいだからサボっちゃおう・・・。
それまでに、この涙をなんとかしないと・・・。
「サボり?」
「ッ・・谷口先輩・・・・」
吹奏楽部のトロンボーンの先輩。
話した事は数える程しかないんだけど、
先輩に密かに憧れてた、から
こんな所見られたくなかった。
「トランペットの子だよね?上野 夏美さん」
「はぃ・・」
ゴシゴシと涙をふくのに
溢れてきて仕方がない。
「トランペット、小さい時からずっとやってたんだっけ?すごくうまいよね?」
「ありがとうございます」
声は涙でかすれてしまってた。
「もう5時間目だし、放課後まで一緒にいない?」
教室に戻りたくない。
あたしのこんな思いを分かってくれたみたいで・・・
「はい・・」
嬉しかった。
「・・・何があったか分からないけどさ、明日、学校にこいよ?」
「・・・はい・・」
「今日のクラブはどうすんの?」
「行きます・・クラブには迷惑かけられませんし」
「はは、えらいなー」
「まだ1年なのに、コンクールに出させてもらえますし」
「すごいな、お前・・俺2年だけど、オーディション落ちたぞ」
苦笑いをしながら話す先輩。
高校に入ってから
こんなに泣いたのは初めてだった。
「また辛くなったら、ここにこいよ?」
「そんなにサボッてたら留年しちゃいます・・・」
「それもそうだな」
フフ・・、と笑ってしまった。
「やっと笑った」
「え・・」
「泣き顔は似合わないよ」
ポン、とあたしの頭を軽くたたいて、
「ジュース買ってくるよ、何がいい?」
「いちごミルク・・・」
「OK」
いつの間にか涙は止まってて
この時には恋におちていた。