大人オリジナル小説
- ―ライト―行き着く先は、光?闇?
- 日時: 2011/11/29 16:43
- 名前: 蓮
――行き着く先は、光?闇?
大体の人間は、『光』だろう。
・・・そして、僕は。
――『闇』。運命が僕を導いたのは『いじめ』への道。
僕が悪いからいじめるんでしょう?何もしてなかったら・・・
別に、いじめられる必要は無かったはずだけど。
・・・僕は悪いんだよね?
はじめまして、蓮(れん)です。
ジャンルはいじめ、逆ハー。
謝って人を殺めてしまった父親の息子の物語です。
息子、雷斗は自然と感情を持たなくなり・・・狂っていったり・・・
心臓の弱い方は観覧はご注意です。
この小説を読むときは自己責任でお願します。
まだまだ小説の初心者、アドバイスくださると幸いです。
では、宜しくお願します。
【目次】
[四月]一頁>>1 二頁>>2
[五月]一頁>>3
- Re: ―ライト―行き着く先は、光?闇? ( No.2 )
- 日時: 2011/11/26 23:48
- 名前: 蓮
[四月] 二頁
気づくと、大人達のわいわいと騒ぐ声が聞こえた。
ふと瞼を開くと白い天井。
――あぁ、また病院か・・・。
かすかに、理科室での記憶があった。
アレから、柊が紫色の何かを飲ませ――意識は無くなった、ね。
ま、そんなことどうでもいいけどね・・・。
体が動かないことは気に掛かるけど。
そんなことはどうにでもなる。
するとからりと乾いた音がして大人達が入ってきた。
そこには学校の先生達と、医師と、多数の看護師・・・。
入ってくるなり顔を青ざめる人もいる。
僕がどうかしたの?
まぁ、大体は想像できるけどね。
死んだような顔をしているんだろう?
すると医師が口を開いた。
「強い麻痺薬です・・・。ですが1週間ほどで復帰できるかと」
へぇ・・・。麻痺薬、かぁ・・・。頭がボーっとする感じ。
ま、覚えていてもしょうがの無い事・・・。
すると担任の芝居(シバイ)先生が僕に話しかけた。
「・・・、星名。どうしたんだ?麻痺薬など・・・。この前は睡眠薬で・・・。」
「いいえ。・・・知りません。」
やけに重たい口を開いて呟いた。
なんでいじめのことを言わないか。
それは、ね・・・
僕の楽しみが減るからね?
初めの頃――
[四月二日]
『あいつだよな。人殺しの・・・・。』
『あぁ・・・。近づかないほうがイイヨな。変な不陰気するし・・・。』
『え、お前しらねぇの?あいつ朝掃除後の水かけられたんだぜ。』
『うっわー・・・。ま、当然かもしれないけどね。
だってその轢かれた女性・・・あいつのクラスの柊って奴の母親らしいよ。』
『マジかよ。そりゃ仕方ないよな。』
昨日とは全く違う自分へ向けられる視線。
思わず泣きそうになるのを堪えて雷斗は教室に向かう。
教室に入っても冷たい視線は変わらずで――
「痛ッ・・・・!?」
席に着いた途端、右腕に刺さるような痛みを感じる。
机には丁度腕を置きそうな場所に
剃刀の刃とカッターナイイフの刃がうめこめられていた。
血がたらたらと流れる。
涙目になりつつ、ロッカーからノートを取り出す。
するとノートには・・・・。
「な、にっ・・・・。コレ・・・!?」
書きなぐられた『人殺しの子』『悪魔』などの暴力発言。
無論、ノートは破られている。
途端に・・・。
「おい。」
背後から聞こえる声に雷斗は振り返る。
そこには・・・雷斗の父が誤って殺してしまった女性の息子――
柊李或が立っていた。
彼のまわりには多くの男子生徒たち。