大人オリジナル小説
- 心のいじめ
- 日時: 2012/01/09 00:47
- 名前: 林檎
貴方は精神的ないじめや虐待を受けたことがありますか。
どんな人でもいいです。
友達、先生、親等から。
―――私の、孤独を誰か聞いてくれますか?―――
私は鈴木茉莉(すずきまり)。中1。
充実した生活を送れていた筈だったのに…
小学校時代に精神的に病んでいた私が
立ち直ろうと決心した春。
先生、学級の人達から差別を受けていた小6迄とは
違った私に変わりたいと思い、学級副会長に立候補し、
更には剣道部に入部し、精神を鍛えようと考えた。
7月までは充実していたのだが。
突然変異で8月に腫瘍摘出手術を受けた。
私はそれからまた病み始めていた…
退院して久しぶりに学校へ行くと。
とんでもない噂が流れていたのだ。
「あいつ、妊娠したんだって。」
そんなデリケートな部分の噂…
根拠も無いのに…
悩んだ。
こんな事を相談する人がいたのは
まだ幸せだったのかもしれないが。
暫くして、その噂は消えた。
安心したが、傷は残ったままだった。
9月に入ると、私に対する母親の態度が急変。
部活仲間も冷たくなっていた。
仲間外れにされたり、無視されたり…
その事を母親に相談しようとした。が。
少し相談事をしようとしただけで舌打。
「何でも相談してね」
って言ってたのに…
友達には相談しなかった。
友達に悲しい顔や辛い顔を見せたくなかったから。
ストレスは溜まる一方、暴飲暴食。
一人で叫んで泣き崩れる。
気がつけば、部屋が荒れていた。
ふいに生きる意味が分からなくなって、
部屋の窓から飛び降りようとしたが、
東京に居る親友、愛佳(あいか)の言葉を思い出した。
「何かあったら私にいつでも言っていいから。
逢えなくたって、心は通じてる大切な親友でしょ?」
―――愛佳、ごめん。―――
窓から飛び降りるのをやめた。
苦しくても今喩え周りに誰も居なくて一人でも
愛佳が遠くでも居てくれる。
涙が急激に止まらなくなった。
その一方、勉強も頑張った。
しかし。
「あいつ、うざい。」
そんな声が聞こえてきた。
努力って悪いことなの?
勉強しちゃ駄目なの?
そしてまた根拠も無く。
「あいつ、男好きでむかつく。」
もう耐えきれない。
誰か助けて…
もう強がれないよ…
でもやはり、一人で泣け叫ぶ。
担任の先生まで精神不安定と言う程だった。
家の事でも悩みは増え続けた…
母親が勤務先での疲れを私に八つ当たり。
少し反論しただけで、
「あんたは発達障害かもね。病院に今度連れて行くか。」
と言われた。
それ、親の言う言葉?
こんな事誰に相談しろって言うの?
学校に行っても楽しくない。
家に居る事も苦痛。
習い事と部活で休みも無い。
でも何事も無い様に皆に振る舞うしか無い。
胸が押し潰される気持ち。
Page:1