大人オリジナル小説
- その時人生が変わった
- 日時: 2012/04/21 16:03
- 名前: 茶葉
私はいじめられてる。
小学校の時から今、高校2年まで。
今もいじめられてる。
あの子に出会うまでは…
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- その時人生が変わった ( No.1 )
- 日時: 2012/04/21 17:04
- 名前: 茶葉
8月11日。
蝉の声がうるさい程聞こえる。
でも私は蝉の声より私をいじめる子の声がうるさく聞こえる。
「おい、聞いてんの?」
「………」
「無視すんなっ‼」
パンッ
「っ…」
「平手打ちされるのも美香のせいじゃん」
「ねーもう行こー」
「そうだね」
「………」
「美香、後で屋上に来いよ」
「……はい…」
♯1 君は憧れ
キーンコーンカーンコーン
朝のホームルームがはじまった。
そう言えば今日は転校生が来るんだった。
ガラガラ…
「おはよう皆」
担任の小沢悠里だ。
生徒からの人気は結構不人気。
その隣にいるのが転校生かな?
ショートヘアーの茶髪…
「昨日話した転校生を紹介する」
「北高校から来た柊夕輝さんだ」
「はじめまして‼柊夕輝です‼」
「皆、仲良くするように」
あぁ…人気の出るタイプだ。
すごく明るい子だ。
私とは大違い。
憧れるな…
キーンコーンカーンコーン
あぁそうだ屋上に行かなきゃ。
ガチャン
屋上の扉をあける。
もちろん、こっから先は地獄だ。
「…来たよ」
「あら、よく来たじゃない美香」
「やろやろ凛、裕子」
「そうだね」
なにをするんだろ…
「美香、今日の転校生をここに連れてこい」
「…なんで?」
「良いから連れてこい」
「…は…い…」
トントン
「あの…」
「んっ?」
「夕輝さん、あの…」
「望月美香ちゃん?」
「えっ…」
なんで私の名前…
自己紹介もしてないのに…
「美香ちゃん?」
「えっ、はっはい」
「敬語なんて止めようよ〜」
「ぁ…うっうん」
「そうそう、それでいいんだよ」
「…それで」
「ああ、なんのよう?」
「屋上に夕輝さんを連れて来いって」
「誰が?」
「凛、裕子、加那達が…」
「そっか、じゃあ行こう」
「うん」
ガチャン
「あーやっと来たー」
「おそいんだよトロ美香‼」
「…ごめん」
「…なんのよう?」
「はじめましてー夕輝さん」
「?」
「美香、これ持って」
「えっ、金属バット…なんで」
「それでこいつのこと殴れ」
地獄がはじまった。
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