大人オリジナル小説
- 綺麗なんてない その皿はいつかは濁るよ 【お知らせ有】
- 日時: 2012/07/13 15:32
- 名前: カエデ★
- 参照: http//elephant
【狂った調子】
≪罪悪感の始まり≫
プロローグ
パリーン
幼稚な音を立てて落ちた
いや落としたのである
このお皿
もちろん私のものではない
ここは 城の城と言えるほどの場所 で その城の中にあるキッチン
私は召使なんだ
それも優秀クラス
でも最近 優秀クラスでなくなりそうになっていた
この 召使ランクはこんな風になっている
下から言うと
梅
柚子
茜
菫
楓
エリート琵琶
エリート薔薇
琵琶
薔薇
優秀
優秀クラス
最優秀クラス
となっている
ウメなんてときはすごいポチ
ユズ
アカネ
スミレ
カエデ
いま優秀クラスだったのに
お皿を割ったから私のクラスはもうない
ウメより下のクラス
・・・・・・・・・・・・・追い出される・・・かもね
※登場人物はネタバレする場合がありますし見にくいですので見ない方は飛ばしていただくのをおすすめします 投稿者
ф主な人物紹介ф
・沢口 美禰音 さわぐち みねね
きれいずきでお金がないために ダイヤモンド☆クリスタル キャッスルで働いている ある事故のため 自分は怪我そして ダイヤモンド☆クリスタル キャッスルを 追い出されてしまう
・謎の人物 偽名 佐中 羽衣 さなか うい
悪魔と名乗る 羽衣 皿を磨き続ける 美禰音にむかって 綺麗なんてない と思い続ける 性別不明の 悪魔
・結城 穂美加 ゆうき ほみか
ダイヤモンド☆クリスタル キャッスル≪DKK≫ の 主任
美禰音より5つ年下 いろんな召使を操る 大金持ち一家 負けず嫌いで わめくと止まらない贅沢少女
詩織のことをずっと思っていて婚約者と勝手に決めている
・荻田 詩織 おぎた しおり
思いがけない事故による 怪我と追い出されたショックのある 美禰音
に恋をいただくそれを許さない 穂美加を誤って 上から目線になってしまって……蘭菜や穂美加 美禰音に愛される男
・須賀 蘭菜 すが らんな
最優秀クラスとなり 穂美加の召使い最大ランクの 少女
いろんな騒ぎを膨らます 美禰音に罪悪感をいただき ●○○に
陥れるそして穂美加からこの城を奪い取りたいつもりでいた
・横瀬 ほとり よこせ ほとり
最優秀を超えると言われる執事ランキングの世界ベストスリーに入る
人であるしゃべり方はおじさん臭いが 若者で働き者
いろんな人の体を気遣ってくれる
「蘭菜 来なさい また早々から騒ぎを起こしたいつものやつよ」
「わかりました穂美加さましばらくお待ちください」
一分後
「お待たせいたしました で 例の美禰音ですか?」
「そうですわ あいつときたら もう皿を割るのは二回目もうこりごりですわ」
「今までの最優秀ランクなんだったのですの」
「最近成績が下がるのとストレスによる 仕事に向かないご様子です」
「そうなの? 美禰音入りなさい」
ここは緊急相談スペース
もう大広間のようなところだけれど
私ときたら磨いていたお皿を割ってしまって軽いけがをしてしまった
その前にこの穂美加のお説教ときて
ランクが下げられるため呼ばれたのである
「美禰音最近はランクが落ちとるぞ」
穂美加の横にいたのは 世界最優秀と言われる執事 ほとりである
「はい」
「この前は 最優秀クラスから落ちて 優秀クラスになり 今度は優秀にしないいかんな」
「はい 分かりました こちらの ウェートレス手帳をお渡しいたします」
「優秀ランクになる勇気があるのか?」
「はい 誓います」
「おぬしの心は通じたぞ」
ほとりは 心を読むことができるのである
「今回は追い出さないでやる 今度はどうかわからんぞ」
「ありがとうございます」
何度も何度も尻目見せれば助けられて
私は皿割るだけで ウメにまで下げられたのに
続く
- Re: 綺麗なんてない その皿はいつかは濁るよ ( No.4 )
- 日時: 2012/07/13 15:23
- 名前: カエデ★
- 参照: http//elephant
【皿磨き競争に向けて】
≪下がらないランク≫
皿磨きなんてのを競走してなんのいいことがあるんだよ?
と心でつぶやきながらつぶらは練習中
もうもうイヤダー働きに来たのになんなのよ
と思いつつ
「つぶらちゃんしっかりやりなさい」
教えているのは蘭菜だ
「美禰音は蘭菜は優しいって言ってたくせに」
「何?」
「あっすいません」
「続けなさい」
最近として蘭菜のやさしい心は変わってきていた
美禰音はそれを知らなかったのだ
美禰音の【下がらないランク】
に
腹を立てているからである
「仕返し 仕返し」
「ん なんか言いました?」
仕返しと思わず口に出してしまったことを気付かれたようだ
蘭菜は頑張って訂正することにした
「なンにもないよほら円等は練習」
「なんにもなくないよ」
「位下のくせに何よ」
「仕返しってなあに?私そういうのだーいすき手を貸してあげますよ誰かに思い切った仕返しをするならね」
「それで誰?」
「本当に信じていいのね」
「うん」
「言葉づかいをきちんとしてよ あの子よ 美禰音 円等が来る前に美禰音皿を割ったのよでね 私も割ったことあるんだけどその時 優秀クラスだった 美禰音が皿を割った時と一緒のレベル その時梅にまでランクを下げられたんだけど」
「で」
「…美禰音は 優秀ランクまでしか下げられなかった」
にやっと笑った顔が私のこっぱみじんな顔に入ってきた
「いいじゃないその恨み仕返しにつなげようっているってことでしょう」
「その通りなんだけど」
カチャ
「ワぁ」
カタッ
「あ 皿が……」
≪許せない≫
シュー
「ふぅぎりぎりセーフ」
滑り込みで皿をキャッチした蘭菜が声を出す
「何をやってたんだ? 蘭菜」
「このお方誰?」
「蘭菜 円等さんに話しておいてないのか」
「いいえ話しましたよ」
「円等この方が荻田 詩織よ」
話してもらってないよとちらっとみると
ごめんとものがっているようで
「へぇー美人ね」
と知っているふりをした
頬が赤くなった詩織は
あさっての方向に話を飛ばそうと空を見た
「それより どうだうまくなったか?」
「えっまぁ まぁよ」
「そうか初日だもんな」
「ほとり様ときたら競争なんて何のために?」
「聞いてないのかほとりから」
「はい」
「そうか 話してやろう ほとりはランクをどうしても美禰音のランクを上げてやりたかった そのために お前とたたかわせてそれを審査員にみてもらうんだ 完全おまえと違う皿磨き専門のやつだろう 審査員だって 美禰音に点数を入れることになる 上手だからな だが それでお前に恥をかかせてランクを上げたいんだよなあいつは」
「なんでよ」
「穂美加が気に入っているからだな」
許せない
一方美禰音は
「皿を割らないようにしなくちゃあ」
「入るぞ」
「あら ほとり様こちらに何かご用ですの?」
「ああ つぶらも腕前が上がってきているからなお前には負けてほしくないと思って声かけてみたが そりゃあ綺麗な 皿だな じゃあがんばれよ」
「ハイありがとうございます」
カタッ
【悪魔との出会い】
≪次の陽にはもう濁ってるよそのさら
『ねぇ君』
「だあれ?」
『僕は悪魔さ名前なんて聞いてもいいことないよ 佐中 羽衣 ……だ
君ずっと一か月間そんなことする気でいるの?』
性別が分かりずらいほどの 女男の洋服 そして 美人顔
「もちろんよ 夜食はとるし朝食もとるけど?」
『昼食は?』
「ここまで言えばわかる?とるわよ」
『ほかの時間は』
「『皿磨き』」
声がそろう
『いくら磨いてもその都度次の陽にはもう【濁ってるよ】そのさら』
「なんで 勝負をすること知っているの?」
「しってるよ 蘭菜や円等がおまえにむかって 仕返しをしようとしていることもね ほとりがおまえのランクを絶対蘭菜以上にしようとしていることもお見通しさ」
おまえといったのはあってから初めてかもしれないその都度言い方は変わると思っていたが君が→お前に代わると変わってくる
それだけ
本当の事実と思える
「悪魔って本当なの?」
『そうだ君は想像以上に落ち着き払ってるな』
『どうせ濁る皿を磨くくらいでもさ 綺麗なんてないって思ってたほうがいいんじゃない? 棚に置いといてもホコリは積るし置いといたらそりゃあもちろん汚れるよ 外に置いたって一緒 草や虫に紛れて汚れるよな』
「あなたがそう思ったのは ただの綺麗が憎いだけじゃない」
『そうその通りでも 君は憎まれてるよ』
「だれに」
「蘭菜と円等にね」
続く