大人オリジナル小説
- ほんの
- 日時: 2012/07/21 16:56
- 名前: てっちゃん
今日は朝から気持ち悪かった。
「澪、顔色わるいよ。大丈夫?」
親友の美奈が言った。
「うん、ちょっと気持ち悪いだけ」
私は無理やり笑顔を作って言った。
「そう?無理だったら言いなよ」
「うん」
学校についても私の気分は良くならなかった。
一時間目の終わりごろには、もう限界にまで達していた。
「澪、めっちゃ顔色わるい。吐きそう?」
休み時間になって美奈がマジな顔で聞いてきた。
「ごめん。トイレ行ってくる」
私は教室をとびだした。
トイレまであと少しってとこで後ろから呼び止められた。
「澪、久しぶりぃ!」
前仲良かった果南だった。
「あ・・・・・・果南・・・・・・」
「澪、あのさあ・・・・・・」
果南はペラペラとしゃべっている。
割って入れないくらい。
「う・・・・・・」
思わず口に手を当てた。
「ちょっと澪どうしたぁ?」
果南が私のおなかを肘でつついた。
次の瞬間、私は果南に向かっておもいっきり吐いていた。
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- Re: ほんの ( No.1 )
- 日時: 2012/07/21 20:53
- 名前: てっちゃん
「きゃあ!」
果南の悲鳴が廊下に響き渡る。
「ちょっと澪!汚いじゃん!どうしてくれんの?」
果南は顔を真っ赤にして怒っている。
誰がよんだのか先生が駆けつけてきた。
「立花さん大丈夫?」
そういいながら背中をさすってきた。
吐き気がおさまると私は先生に連れられ保健室へ行った。
その日は熱があったので私は早退した。
次の日・・・・・・
今日はなぜか美奈が迎えに来てくれなかった。
美奈も風邪かな。
そんなことを思いながら教室の扉を開けた。
ガラッ
「おはよー!」
クラス中の視線が私に集まった。
でも、いつもと何か違う。冷たい視線。
「あれ?美奈いるんじゃん!どうして今日・・・・・・」
「汚いよ」
え?今・・・・・・美奈が言ったの?・・・・・・
「キモいんだよ」
「なんで学校来てんの?」
みんなが口々に言う。
私・・・・・・どうして?・・・・・・
怖い。何も言い返せない。
「澪さあ、果南を汚しといてよく学校これたね」
「っていうかここくさくなーい?澪が来てからくさくなったあ」
「確かに。空気汚れるー」
怖い怖い怖い。
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴って先生が入ってきた。
助かった・・・・・・
ホームルームは意外と早く終わってしまった。
休み時間。
「澪、トイレ行こ」
美奈が普通に話しかけてきた。
「あ・・・・・・うん!」
うれしい。さっきのは幻だった?
トイレにつくと果南たち女子軍団がいた。
「澪、こっちおいで」
私はいわれるがまま近くへ行った。
「ほらこっち」
トイレの個室へ招き入れられる。
ドン!
!?
私の頭がトイレの便器へつっこまれた。水が口に入る。
「う・・・・・・がひっ・・・・・・」
「わ、澪また吐いてんの?きも!でも、澪吐いてるとこ、オモろ!」
「ハハハハハ!マジだ!いこいこ!」
笑い声が遠ざかっていく。
なんで私が?嘘だ・・・・・・どうして?・・・・・・
床に手をつく。
「うっ・・・・・・げほっげほっ!」
「大丈夫?」
優しく誰か背中をさすってる。
振り向くと男の子・・・・・・
ココ女子便なのに・・・・・・
なんで?
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