大人オリジナル小説
- 一万日のユウヤへ
- 日時: 2012/07/29 09:55
- 名前: カエデ★
- 参照: http://wwwelephant1
プロローグ
「昔はねまだ 身分違いとかで結ばれない人たちがおおくてね」
「この時計はその頃おばあちゃんが大好きだったけれど一緒になれなかった人からいただいたものなのよ」
「おばあちゃんユウヤ大好きだからこれお前にあげようね」
「でもおばあちゃんこれ女の人のでしょ」
「ユウヤが大きくなったら大好きな人におあげなさい」
こんなアンチックな時計はこんな小さな俺にはもったいないくらいだった
目次
プロローグ
タイムスリップ
小説家
しあわせですか
不良
新たな地震
エピローグ
「でもこの話はユウヤとおばあちゃんの二人の秘密ね」
それでもばあちゃんは幸せだったのか
「あら違った3人の秘密だわ昔おばあちゃんが悲しくて泣いてる時にね聞いてくれた女の子がいたのよ」
当時の俺はこどもすぎてそんなことは考えてみてもいなかった
「その時計いつみてもすてきね」
「アンチックで」
「なんだ友麻か」
そして体をそむけると
「分かってるわよー 大好きなおばあちゃんの形見だもんね 誰もくれだなんて言ってやしないよーだ」
「フンだおばーちゃんコ」
「かおる!」
「じゃあお先に それより次の日曜図書館いくからね雄哉」
「なんで?」
「なにいってんの新聞部の仕事よ」
「勝手に入部届けだしたのおまえだろ」
今のが
とりあいず 俺の彼女って―ことに
世間ではなっている
だけどこの時計を上げる気にはまだまだとうていなれてないね
「あの人よあの人ネ素敵でしょ」
チッまたかよ
「知ってる二年の仁井雄哉さんじゃない」
「キャッかっこいい名前」
頬が赤くなってあがる
「うんたしかにかっこいいわよね」
まいるな〜もうこういうのはなれてるけどさ
「顔はいいし背は高いし」
ふふん
「でもうちの姉彼と同じ2年だからきいたんだけどさ―」
「!」
【タイムスリップ】
「あらなんか揺れてない?」
「やだ ほんとだ地震だわ」
「キャッこわ・・・」
「っわあああああん」
「地震だ地震だ ワーワー地震だ地震だ」
「ワー非難しろ死んじゃうぞ 死んじゃうぞ」
とわめいてローマの休日の看板の下に潜り込む
仁井雄哉
「神様仏様キリストさまー なみあみだぶつ なみあみだぶつ」
「変な呪文まで唱えてる」
「あれ?」
なんか輪郭がおかしかったけど
Page:1 2
- Re: 一万日のユウヤへ ( No.2 )
- 日時: 2012/07/30 13:36
- 名前: カエデ★
- 参照: http://wwwelephant1
「君変わってるね 信じてもらえないどころか 変人扱いされるかと思ったのに」
「え そうかしら」
「そうね そうかもしれないわね でも私H・G・ウェルズの小説とか好きだから時々こんなこと空想してたし それにこの新聞ついさっき起こった出来事がもう新聞になってるんだもん これ見ちゃったらね」
「すごいわ すごいわ」
「はーあ」
ため息ついてる今の慰めになってないよね
「そうだ 今度はブランコ揺らしてみましょ」
「ありがと でももういいよ やっぱ地震が来るのを待つしかねーや」
「……でも…」
「君はもう家へ帰ったほうがいいよ 暗くなってきたぜ」
「あの」
「ほんとにいいの?」
「しー大丈夫です私の部屋はなれだから」
「史子―帰ったのー?」
「あっはーい」
あの子(史子さん)の許しにより家に入れてもらった俺 窓から侵入なんてさ特撮ヒーローみてー とか思いながら 入れてもらいました
「じゃ すぐ戻ってきますからね 待っててください」
はあ
電灯も時計も古くせー
俺
ほんとに
きちまったんだな
32年もむかしに
しんじらんねえけど
ほんとに
きちまったんだよな
なんかある?
作文用紙だ
藍田文子
読んだらいけないよな
「遅くなりました」
パッ
「わーゲキカーン腹減ってたんだ俺」
「しーしーしー」
「おっと」
「それからこれ 兄の服なんですけど 今のカッコウだと目立ちますから」
「ありがと史子さん 何から何まで」
「えっ 名前教えました?」
おっと
小説に書いてあったんだよな
「ああ さっき家の人そう呼んでたでしょ それにその小説 」
「あっ!!」
「よっ 読んだんですか?」
「い いや」
「よかったー まだまだ人に見せられる代物じゃないから」
「でも これでも私将来は小説家志望なんですよ」
ふーん昔にもこんなかわいい子いたんだ
親父やおふくろの昔の写真ってブスばっかだけど
「あー だからタイムスリップにも驚かなかったんだ 小説書くやつって変人多いもんな」
ムッ
怒りのオーラが感じる
「あー わりいわりぃ」
「わりぃってなんですか?」
「あっと 悪いって意味」
「あなた」
「雄哉だよ!」
「雄哉君って口悪いのね」
「言葉の語尾を変な言い回ししたりするし」
「いまちゃう 61年の若者はこれが当たり前なの!」
「まー下品」
「悪かったな」
「すごい顔」
「いっ?」
「戻らんくなっちゃったよー」
続く
Page:1 2