大人オリジナル小説
- ループ
- 日時: 2012/07/30 18:29
- 名前: 炉玖
――虐める人
―虐められる人
この二つの生物は、紙一重の生き物である。
あるひょんな出来事から
虐める人は虐められる人へ―
はたまた
虐められる人は虐める人へ―
そして、人々は今も
傷つけ
傷つき
生きていく――
―+―+―+――
こんにちは炉玖(ろく)です。
初小説がこんな暗いのでいいのか…いいんだ!自分はこれが好きなんだ、多分。
更新スピード遅めです、ご了承ください。
- Re: ループ ( No.1 )
- 日時: 2012/07/30 18:39
- 名前: 炉玖
―夕歌―
こんなに青く澄みきった空なのに
そうして私の心はこんなに
どす黒く染まっているのだろう…?
そう考え始めたのはつい最近。
別に虐められているわけでもないし
虐めているわけでもない。
ただ、クラスに虐めはあるけど。
私にはどうせ関係の無いことだ。
いつも道理、愛想振りまいて、友達と会話して。
なんの支障も無く今日を過ごせばまた明日が来る。
そうやって毎日を過ごせば”あたりまえ”でいられる。
「おっはー、夕歌!」
「おはよー、葵」
挨拶には笑顔で返す。そして、友達と登校する。
これも、”あたりまえ”。
+
そして、教室に入ればすぐに席に着き鞄から教科書を取り出す。
――ガタンッ…!!
また、”あたりまえ”が始まった。
「うわ、くっさーい」
「ゴミの匂いじゃね?」
「学校来んな」
「死ねよ」
次々に飛ぶ声―刃―。
ある一人の女の子に向けてだった。
その子を痛めつける子は全員で五人。他の子は皆、見て見ぬ振り。
―私もその一人だ―
この光景が”あたりまえ”
だって、”あたりまえ”なんだもん。
しょうがないじゃん。
私には関係の無いことだ。
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