大人オリジナル小説
- 世界の終りに死神を
- 日時: 2012/08/21 19:44
- 名前: 紫鏡
はじめまして
紫鏡と申します。
この小説を読むために必要なのは、
駄文でもいいよ!という優しい心です。
よろしくお願いします。
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- Re: 世界の終りに死神を ( No.1 )
- 日時: 2012/08/21 19:55
- 名前: 紫鏡
『・・・死にたい。』
彼は。
『生きている意味なんてあるのかな。』
無表情で、そう呟く。
青白くて、
綺麗な整った顔立ち。
誰にも渡したくないと、見るたびに思う。
私とこの子の、
ふたりだけ。
ふたりだけの世界を奪われたくないと
そう思う。
『生きている意味は、教えてくれないの。水城』
私が何も答えないでいると、
少し、無表情が揺らいだ。
「・・・ありますよ。生きている意味。」
私が答えると、
少し、表情がほころぶ。
この子の、
生きている意味。
誰にも、渡したくないっていう
私の願いがかなえられる。
この人が
私の生きている意味だから。
死、なんてものに
奪われたくない。
離れないで、鳴海。
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