大人オリジナル小説

私の心の叫びを聞いて
日時: 2012/09/06 16:58
名前: Miyabi


私、星條みやび 17歳。

都内の高校に通い平凡な学生生活を送っている。

って、家族や周りの人たちには見えていただろう。

私が、自殺してからはきっと周りの目も変わった。


そう、このノートを家族達が手に取っている頃には、私はこの世にいないだろう。

生きている間に誰も私の心の叫びを聞いてくれようとはしなかった。

家族も、学校の先生も、友達も・・・。

だから、私は遺書としてではなく最後まで誰も聞いてくれる事のなかった心の叫びをこのノートに書く事にした。


私の家は母子家庭で、実家は小さな会社を経営している。

小さな町に住んでいる為、町に住んでいる人全員が知り合いみたいなものだ。

私はこの町が嫌い。

小さい頃からぁ、ずっと監視されているみたいで大っ嫌い。

いつも、いい顔をして、いい子を演じていた。

何も楽しくない。

いつも作り笑顔で笑っていたら、いつのまにか自分の笑顔さえもわからなくなった。

でも、この町よりもこの家族はもっと大っ嫌いだ。

この家族、私の事何も見てくれていない。

周りの目だけを気にして、私の事なんてどうでもいいんだ。

星條の名に泥を塗るなって・・・よく言われた。

よく言えるよね。

あんたら、何様なんだ。

自分の娘はどうでもいいのか。

自分達だけよければいいと思ってる。

こんな家族が私の家族だなんて・・・。

私は、誰を頼り、誰に相談し、誰に助けを求めればよかったんだ。

ねぇ、教えてよ。


<自殺実行日まで・・30日>

7月21日(土曜日)

今日から夏休み。

やっと、学校に行かなくてすむようになった。

こんなクラスの連中と居たら、おかしくなりそうだ。

この日を私は待っていた。


























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