大人オリジナル小説
- あたし…生きてていいのかな…?
- 日時: 2012/10/07 10:54
- 名前: 龍錬*
-ピピピッピピピッ
5月1日…なっちゃったよ…。嫌だ嫌だ嫌だ。学校なんて行きたくない。
絶対今回だってターゲットは…
考えるだけで辛い。嫌だ嫌だ嫌だ。
でも、私がいなくたって、結局そうなるはず…
行くしかない…
「行ってきます!」
「行ってらっしゃい。」
お母さんには知られたくない、知られるものか。
こんな弱い私を見せたくなんかない。
…もう、学校…?嫌だよ…
「おはよーっ♪由那!」
「おはよう…。」
…明るい笑顔なんて…いいよね、優希は、本当に血も涙もない人だね。
どうせ、今日を楽しみにしていたんでしょ。
沙帆…。ごめん、やっぱりあたし変われないよ…。
「おはよーっ!やっとこの日がきたねぇーっ!約半年に一度のお祭り!」
変えるったって…どうせ変わらないんでしょ。
-ここの学校は3年に一回しかクラスが変わらない。
ここ、現、6年3組は毎年2回この残酷なイベントをやっている。
玩具大会。簡単に言うと、いじめられる人を決める日。
ここの学校は、5月1日と10月1日だけ、担任の先生がいない。
1時間目からは、生徒全員が集まって、校長先生とかと、イベントをする。
もちろん、6年にもなって、そんなイベントつまらないとしか思わない
でも、あたしたちはそんなこと言ってられない。
それよりもっと大きい、地獄のイベントがあるのだから…
「はーいっ!じゃ、せーのでいこっかっ♪」
…みんなの顔がこわばる。自分じゃないって半分はわかっていても、自分かもしれないから。
みんな、他の人に指すけど、あたしは、自分でいいや…。だってどうせ…
「せーのっ!」
…やっぱりね…
「わ―っ♪三浦沙帆ちゃんねーっ!じゃ、みんな、今日から三浦をいじめましょう!」
沙帆は、無表情のまま。自分だってわかってたんだよね…
はあ…嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ。
また、あたしの弱さを知ることになるでしょう…
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初めまして。龍錬*と申します。
私は、他の名前では、複雑・ファジー等でやっております。
今回、虐めものの中でも少し珍しい、
虐める立場でも、虐められる立場でもない、ただ見ているだけの弱い立場の人が主人公です。
コメントなど頂けると、凄くありがたく思います。
これから、宜しくお願いします!
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- Re: あたし…生きてていいのかな…? ( No.1 )
- 日時: 2012/10/08 13:33
- 名前: 龍錬*
「三浦ーっ♪じゃ、覚悟しといてねっ」
優希…あたし、あんたが怖いよ…。
怖い怖い怖い、辛い辛い辛い、嫌だ嫌だ嫌だ。
結局あたしはそれしか考える事が出来ない。
弱いから。
そんな自分が憎いよ。
「じゃ、みんな校庭行こうかーっ!」
沙帆…小さく震えている。
ごめん、助けてあげられなくて。
「由那っ!一緒にいこーっ!」
「うん…。」
優希は、特に権力があるわけではない。
凄い何かを持っているわけではない。
でも、とにかく怖い。
優希は、ある男子を虐めまくり、登校拒否まで追い詰めたこともある。
優希に逆らうことはできない。
「じゃ、みんな集まったね!今日も、楽しもうね!」
…校長…。
楽しめ…るわけがないでしょう…
-キーンコーンカーンコーン
もう…給食…?
「じゃ、みんな、戻りましょう!また、10月1日、楽しもうね!」
…どんどん、沙帆の顔がこわばっていく。
「じゃあっ!今日の、給食当番は、えっと、給食当番と…」
沙帆の方を見る。
「…はい…。」
給食…予想通り、沙帆の配る給食は誰にもとられない。
給食だけでもこんなんなら、
放課後とか、考えるだけで…怖い…。
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