大人オリジナル小説
- 僕の彼女は病んでいます
- 日時: 2012/11/10 20:53
- 名前: 華簪バトラ
クリックありがとうございます。
初めまして、または、こんにちは。
華簪バトラと申します。
今回は、最近、CMなどで見る、認知症の小説を書いてみようかと思います。
僕は、認知症のことは調べましたが、間違った書き方をするかもしれないので、見つけた方は、注意していただけると嬉しいです。
そして、ココからは注意となります。
僕は文才はあるかどうかは自分では判断できませんので、そのことを承知でお願いします。
あと、チェーンメール、荒らしなどは歓迎しませんので。
僕が嫌いな人も、即効逃げてください。
そして、認知症の小説に対し、不快感を覚える方も、回れ右した方がよろしいかと。
……これでも帰らないのですか?
では、しょうがない、付き合ってやろう。ってな感じの人は先にお進みください。
目次
プロローグ>>1
お客様
- Re: 僕の彼女は病んでいます ( No.4 )
- 日時: 2012/11/20 19:27
- 名前: 華簪バトラ
俺の彼女は、最近、物忘れがひどくなった。
まず、話の内容を忘れることから始まる。
俺と彼女は、家が隣同士なので、一緒に駅へ行く。
その時に、昨日のことを話し合うのだ。
友達と遊んだこと、テレビの内容、テストの点数。普通の学生が話す、他愛もないような話だ。
彼女は、それらを話している途中、口を噤む時があるのだ。
口を噤むと、俯きながら、何か考え込む。
そして、しばらく考え込み、どうしたのかと聞くと、こう言うのだ。
「ねぇ、私達、何のことを話していたんだっけ?」
そう聞かれると、俺は笑いながら、彼女の背中を軽くたたく。
彼女は俺を睨みつけ、本気で困っているということを伝えようとする。
それを伝えられる前に、俺は、おおまかな話の内容を説明する。
それだけなら、まだ良い。
学校に着けば、教科書を忘れた、ノートを忘れたなどと騒ぎ出す。
彼女は、以前は、忘れ物なんてしないような人だった。
いつも、教科書やノートはきちんと持ってくるし、その他に辞書まで持ってくる。
しかし、最近の彼女はと言えば、週に一回は何かを忘れてくる。
そして、帰る頃になると、駅で切符を買うのだが、どこの切符を買えばいいのかを忘れる。
ここまできたら、もう危ない。
そんなことがあってから、俺は、毎日毎日、彼女に忘れ物はないか、どの駅の切符を買えばいいかと、口を酸っぱくして言っている。
それでも、彼女はぽうっとしながら、子供のようにうんうんうなずくだけだ。
そんなところが、素直でかわいいのだけれど、人の話を聞いていないような感じもして、少しだけ憎らしい。
でも、こんな風に、彼女のことを助けていると、自分が必要とされている存在みたいで、嬉しくも感じる。
今日も、彼女は、何か考え込むように、俯いた。
あぁ、今度は何を忘れたんだろ。
俺はため息をつきながら、肩をすくめた。