大人オリジナル小説
- 傍観者は。
- 日時: 2012/11/30 10:40
- 名前: フレア
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=view&no=23542
いじめを受けている人の想いを知るために、これを書きます。
私自身は、いじめを受けたことも観たこともないので、現実とかけ離れた物になってしまうかもしれません。
あと、小5が書いた物なんで駄文です。
ドラクエ8も書いているため、更新は遅いですが、見ていただくと光栄です。
いじめ小説を見て楽しむってな人は戻ってください。
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- 傍観者は。 第一話 ( No.2 )
- 日時: 2012/11/30 10:45
- 名前: フレア
高校の一年C組のドアがガラッと開いた。
「うわぁー!おはよう!未来!」
にこやかな笑顔でそれを迎えたのは、いじめっ子こと斉藤鈴と取り巻き達。
いじめられっ子、藤原未来は無言で教室に入ろうとする。
「あれー?何で無視するのかなぁ?」
鈴はわざとらしく小首を傾げる。
にたにたといやらしい笑いを浮かべながら。
「これは仕付けないと駄目だね〜」
そんな様子を見ながら、私、佐藤優希は溜息を吐いた。
__いじめは絶対に駄目だと、小さい頃から言われてきた。
だから私は、中1の時、ある人をいじめた親友達に言った。
『人を苦しめて何が楽しい!弱いものいじめをするようなてめーら下衆共にっ!生きている資格はねえよ!!』
しかし、私一人が騒いだところで何も変わりはしなかった。
……結果、いじめられた人は死んだ。
自殺だ。
そして、今はこのいじめに直面しているのだが……。
なぜかこのいじめは《当たり前》に思えてきてならない。
いじめは駄目だと思っているのに。
私が《当たり前》だと思っているのは何故だろう。
未来の事が嫌いだからかな。
未来は可愛いし、頭も良いし、性格も……偽っているのかもしれないが良い。
そんな完璧な未来を自分はいつの間にか嫉妬していたのかもしれない。
「うわぁー。相変わらず容赦ないねー」
棒読み口調で机に突っ伏している私に話しかけてきたのは山田理彩。
私の親友だ。
私はいじめの様子を見るため顔を上げる。
鈴が未来の長い髪を持って、ナイフを近づけていた。
「今度はこの長い髪、邪魔だから切っちゃおっかー」
鈴の語尾にハートマークが付いていそうな台詞に吐き気がした。
しかし、それを煽ろうとする自分がいるのも確かだ。
「人間って醜い生き物だな」
「ん?何か言った?」
「何でもないよ」
理彩は私の顔を見て尋ねるが、私はそれを言わなかった。
「きもいんだよ!!」
鈴の怒号と共に、取り巻き達が未来を蹴り、未来は呻き声を上げる。
……少なくとも、鈴よりは数倍も可愛いと思うけど。
鈴の方がきもいと思うんだけど。
私は思ったが、それを口に出せば標的が自分になりかねないので言わなかった。
__私が何より怖いのは、結局は生きている人間だった。
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