大人オリジナル小説

※極秘※いじめ相談委員
日時: 2013/01/28 11:06
名前: 寝起き

※皆様からのご感想お待ちしております

       〜それでは本文へ〜
「死ねばいいの?消えれば満足なの!?」蚊の泣くような声で訴える。
私の妹、唯はいじめを受けていた。
「そーいうのうぜぇ…」いじめの黒幕、レミは言う。
「いい人だと思ってたのに…」その言葉を聞くとレミは高笑いした。
「いい人だよ。あんたと遊んであげてるし」ちょっと、と仲間のミユに
耳打ちしたレミはいきなり唯の髪をひっぱり、トイレの個室に連れて行った。「顔つっこめよ」そう言うか否や顔を押しつけられた。
「また明日」そう言ってレミは満足そうに出て行った。
唯は家に帰り、日記を広げた。もちろん毎日いじめのことも欠かさず書いている。「誰の目にも触れることは無いんだろうけどな…」
「あっ…」日記を落とし、拾おうとした目線の先には姉がいた。
「これ、唯の?」黒と白のボーダーのアームウォーマーがチャームポイントの亜実。陸上部で高跳びと四種をやっていて全道大会にも出たことがある。亜実は日記を駒めくりにして読んだ。
「唯、嫉妬されてるのか」亜実はいじめではなく、嫉妬と言った。
「何いってるの?いじめだよ!?」
「いじめというのは必ず嫉妬や認めたくないという気持ちから生まれ  るものなんだよ」
「亜実は痩せてるし勉強も出来るしちっちゃくても可愛いから虐められてる人の気持ちなんかわからないよ」半分皮肉混じりでいった。
「いじめ“られてた”よ」そう言って亜実はアームウォーマーを脱いだ
そこには痛々しいリストカットの傷、痣などが残っていた。
「唯は知らないと思うけど、唯が寝たら、決まってあの人達は私を蹴ったり叩いたりするんだ。リストカットはカモフラージュ」
亜実は親をあの人と呼ぶ。小学生の頃からだ。
「ん…?極秘いじめ相談委員…?」アームウォーマーの内側には確かに
はっきりとした赤い文字でそう書かれている。
「貴方のお悩み、解決します」亜実は決めぜりふを吐いた。
「いい?唯の武器は、でかい体と、ずば抜けた筋力。女子なら叶う人はいないとおもうよ」唯は頷いた。小五で156pはクラスにいない。
「でもなんでそんな委員会在るの?亜実生徒会でしょ」
「んー。これ作った。地下活動」とかいって亜実のクラスには助けられた人が多々いる。よく今まで知られなかったものだと唯は思った。
「取り敢えず、日記は毎日やってるね」そういえばこの日記帳は姉からプレゼントされた物だ。「やってるけど」亜実はそれを聞いて安心したように頷いた。そして言った。
「生きる権利は神の下に平等に有るんだからね」
唯の目から涙があふれ出てきた。もやしのような姉にこんなに救われるとは思ってもいなかった。
「ちょっとまって。じゃあ日記くれたときから解っていたの?」
「仕事ですから」亜実は不敵な笑みを浮かべた。
ー翌日ー
「おはよう。今日の放課後も遊ぼうね」レミのおきまりの台詞だ。
放課後になると、また地獄が始まった。が、今度はひと味違った。
「ほら、泣けよ。泣け。早く」レミはいらついている。
反逆…開始!!
「あんたが泣けばいいじゃない。鏡見て泣けば?」
「…なに偉そうに!そんな口聞いていいと思ってるの!?」
「だって人は神の下に平等に作られた物なんだよ不公平は無し!!」
「馬鹿じゃないの!?あんたは床にはいつくばっていればいいのよ」
「…こういう言葉知ってる?天は人の下に人を作らず、人の上に人を作 らず」亜実から教えてもらったとおりに事は進んでゆく。
「知ってるわけ無いでしょ!!興味ないから!」
「興味ないんじゃなくて馬鹿なんでしょ(笑」
zバシン!!z
室内の空気が凍り付いた。レミが叩いたのだ。実はこれがねらいだった
唯は亜実から借りたカッターを出し。言った
「正当防衛法って知ってる?手を出された人は出した人を殺しても犯罪 にならないんだよ」冷血な笑みを浮かべる。端から見たらホラーだ。
レミは泣きすがった。
「御願い!!殺さないで!もう虐めないから!!」
家に帰った唯は亜実に全てを話し、お礼を言った。
そして次の日、こんな正当防衛があるのかと驚愕した。
リビングには殺された親と微笑んでいる姉の姿が見えたから。

後書き
これは実際に身の回りに起きたことを発展させたお話です。
最後の方にグロイ表現があって申し訳御座いません。
これをみて下さった方々にいじめに立ち向かう勇気を持って頂ければと思い、実話を含め、お話を書かせて頂きました。
感想頂けたら光栄に思います。








 













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