大人オリジナル小説
- 苦しいなら死ねばいい。- いじめ集 -
- 日時： 2013/02/08 18:47
- 名前： 姫桜 ◆J051jG9Nak
【いじめ教室】
#1
「おはようございます、鏡様！」
私は比奈森 鏡。いじめをしている、"比奈森グループ"の令嬢。
この学校『私立花園学校』は、『月宮町』という町にあり、いじめが多く有名だ。
だから、私立花園学校ではいじめなんて珍しくない。この学校にきたひとは、一生苦しまなきゃならない。
そして、苦しむ姿を見て笑い、もっと苦しませ、そしてもっと笑う。
相手が苦しみ、泣き続け、助けを求める馬鹿な姿を見るのは、最高だ。
私は、学校の中心となる者。令嬢ですから、秀才で運動神経抜群。
――そして、いじめグループのリーダー。
「鏡様、今日は誰を苦しませますか？」
福リーダーの姫川 悠里が、目を輝かせながら私に聞く。
勿論、私のエサとなる奴は決まってる。今までいじめてきたなかで、一番面白く、美味しいエサが居たもの。
いじめるのはいつでもいいけど、今日は体育の授業が中止になって、いじめられなかったもの。
丁度いいわ。
「あら、お待たせしたわね。隠れてないで、出てきなさい。暁 優子。逃げたら許さないわよ」
「っ･･･。何故私がターゲットなの？」
「面白く、美味しいエサだからよ」
私達は、声を揃えて笑う。彼女の涙を見るのは楽しい。
―――今日のターゲット。
それは、暁 優子。学校1の美人なのに、裏はすごく泣き虫。
裏表がある奴はあまり好きじゃない。でも、こいつは違う。何故か面白いのだ。
それに、美人だからいじめればそれだけ汚くなる。私が学校の中心なんだから、私が一番美しければいいの。
全部、1位は私。私が一位じゃなかったらなに？二位？三位？違うわ。私は一位じゃなきゃダメ。
令嬢じゃなきゃダメ。完璧じゃなきゃいけない。
やることがたくさんあるから、ちょっとくらいイケないことしたっていいじゃない。
―――私の苦しみを、ネズミにあげるの。
「今日も楽しい放課後になりそうね。」
- Re: 苦しいなら死ねばいい。- いじめ集 - ( No.1 )
- 日時： 2013/02/08 19:43
- 名前： 姫桜 ◆J051jG9Nak
- 参照： http:
【いじめ教室】
#2
「あはははははは、もっと泣け！もっと苦しめ！もっと助けを求め、悲鳴をあげろ！」
優子を蹴り、殴り、さらに襟首をつかみ、投げる。ああ、楽しい。
優子は暁大手会社の令嬢。独りぼっちだし、でも苦しみなんかどこにもなかった。
だから苦しみというものの悲しさ、辛さを教えてるの、わかるでしょ？
人間、苦しみながら生きていくの。だから苦しまない人間がいたら誰かが苦しみを教える。
いじめってそういうもの。だから、悪いことじゃない。そう、悪くないのよ。私は･･･。
そういえば、ここは本がない図書室だっけ。よく出るって噂だから、図書委員しか入れない。
でも、最近ははいるひとがいないのよね。悠里は図書委員だから、入れるけど。
･･･さあ、続けましょう。楽しい時間を
「もう･･･やめ･･･ぐふぇっ。うえっ･･･」
「うわっ、汚なッ！血なんか吐かないでよ！私にかかったでしょッ！！」
怒りで顔を赤くした悠里が、本気で優子を殴り蹴り、投げ飛ばす。
裕子の体は傷だらけ。所々血で赤くなっている。
「珍しい制服ができてよかったわね、ネズミ！」
「ネーズーミ！ネーズーミ！」
皆でこえをあわせ、手をタン、タン、というリズムで叩き始める。私は椅子に座って見ているだけ。
優子が立とうとするたびに、崩れ落ちて腹を押さえる。殴り蹴り、投げ飛ばされ、吐きそうなんだろう。
まあ、ここを掃除するのは優子。吐いた優子が悪いの。苦しさを知らないとこういうことになるの。
―――ざまあみろ。
