大人オリジナル小説
- 私には、生きる権利すらないのですか【コメント待ってます】
- 日時: 2013/02/16 10:55
- 名前: 寝起き
誰も信じられない。私の何がいけないの?頑張っているのに・・・。
「ごめんないさい!御願い、許してっ・・・」
嗚咽混じりの声で雫は言う。
薄明かりの中に、痣だらけの体が浮かび上がる。
ドアを叩き続ける雫。拳にしたたり落ちる赤。
彼女は何も悪くない・・・
不意にドアが開き、雫の表情が明るくなる。
だが雫の期待を裏切るかのように、母親は冷たい言葉を投げ掛ける
「あんたはこの世にいらない。人間じゃない。ゴミだ」
そうしてドアは閉ざされる。
「なんで…」冷たい床に転がり、泣きわめく。そうしている間にも
体力は削られてゆく…。
‘ねぇ…何で誰も助けてくれないの…’朦朧とした意識の中で
考える。
一週間後、
母親は機嫌が良く、学校へ行くことを許された。
初めての中学校…入学式も出ずに一年が経過した。
「お、おはよう」勇気を出して言ってみる。
「あ、病気でずっと休んでいた子だよね?」
つづく
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