大人オリジナル小説
- へぇ、そうなんだ…… 無表情少女の参加方法編
- 日時: 2013/05/17 20:04
- 名前: 梓守 白 ◆0Nfe7TF90M
「ねぇ、イジメってどう思う?」
「えー……そりゃまあ、ダメなこと……だと思うけど」
「へぇ、そうなんだ……」
「ねぇ、いじめるって、楽しい?」
「そりゃあもう、最高だよ!」
「へぇ、そうなんだ……」
「ねぇ、いじめられるって、どんな感じ?」
「……辛いよ。死にたい」
「へぇ、そうなんだ……」
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はじめましての方が殆どかと。
梓守 白と申します。
読み方は『あずもり・はく』です。
本館のシリアスで書いてるんですが、衝動的にイジメ小説が書きたくなりまして……。それで今に至ります。
それではとりあえず、お決まりの注意点提示。
★文才皆無です。駄文しか書けません。
★更新がありえないほど遅いです。
★荒らしとかなりすましとか、やめましょーや。
★宣伝? いいですよ。ほどほどなら。
★アドバイス大歓迎! ある程度までなら批評もばっちこい!
こんなもんですかね。
それでは、お目汚しかとは存じますが、アップさせていただきます。自己責任でご覧ください。
- Re: へぇ、そうなんだ…… ( No.4 )
- 日時: 2013/05/18 11:42
- 名前: 梓守 白 ◆0Nfe7TF90M
「おっはよー!」
「おはよう」
わたしと三澤那緒が教室に入ると、既に半数近くのクラスメートが登校していました。とくに女子はいくつかのグループに別れて話していました。恐らく、小金井美恵をいじめるための計画会議です。
「おはよ。那緒ちゃん、メールのこと、いいよね?」
「もっちろんだよ。あたしも小金井のこと嫌いだし」
早速近付いてきたのは、発案者の斎藤侑(さいとう・ゆう)。三澤那緒としばらく話していた斎藤侑は、唐突にわたしのほうを向きました。
「小椿さん、昨日のメール、見てくれた?」
「あ、ごめんね。充電不足で電源が落ちちゃって、まだ起動させてないんだ。でも、事情は聞いたよ」
「そ、ならいーや。賛成してくれるんだよね?」
「うん。でも……」
わたしは、いじめに興味が沸きません。
正直な話、どうでもいいのです。このクラスも、クラスメートたちも、いじめについても、斎藤侑も、小金井美恵も、三澤那緒さえも。
「どうしたの?」
「いじめを直接やる気はない、かな」
斎藤侑は、驚いたような顔をしましたが、すぐにわたしの目を見て言いました。
「それ、どういうこと?」
そのままの意味です。そう思いましたが、そう言うわけにはいきません。
ですが、ここで全てへの関与を断れば、それはそれで面倒なことになりかねません。それは困ります。
「直接はやらない。うまくやる自信もない。だから、いじめの内容や作戦を考える立場にいたいな、って」
斎藤侑は、しばらくわたしを見ていましたが、やがて納得したように呟きました。
「へぇ、そうなんだ……」