大人オリジナル小説
- 弱虫は消えなさい【花夜視点連載中】
- 日時: 2013/04/24 10:15
- 名前: ゆにゃ ◆jYi5pbcfSs
弱虫は、消えなさい?
誰にも絡めなくて泣きわめくアナタ。
小さなことで泣くアナタ。
みんなアナタを不要としてるのよ??
さぁさぁ、消えなさい?
みんなの前から。
-弱虫は消えなさい-
棗 花夜(なつめ かよ)
虐めっ子。女。
クラスのリーダー的存在で委員長に立候補するも選ばれなかった。
七瀬 梨香(ななせ りか)
虐められっ子。女。
クール。委員長をしている。幼馴染みの拓也が好き。
栢山 拓也(かやま たくや)
不良。男。
かなりの問題児。授業には出ず遊び呆けている。たらしで女の子をいつもつれ回している。
美嚢 春(みのう はる)
真面目。男の娘。(ぇ
眼鏡が似合うイケメン男子。花夜の僕という感じ。
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- Re: 弱虫は消えなさい【花夜視点連載中】 ( No.1 )
- 日時: 2013/04/24 15:02
- 名前: ゆにゃ ◆jYi5pbcfSs
一話【アナタ気に入らないのよ】
ガチャン……ッ
白い机の上に置かれた透明色の花瓶。
あーぁ。割っちゃったのね。
「誰よ、菊なんて置いたのは。」
クスクスと教室のあちらこちらで笑い声。
愉快、愉快だわ。
ねぇ梨香??
置いたのはそうよ、アタシ。
だって腹が立つんだもの。
アタシより目立たないアナタ。
なのに委員長に立候補し、見事委員長に選ばれたアナタ。
アタシが居ながら……ねぇ??
喧嘩売っているのでしょう??
うふふ、買ってあげるわよ。
――たっぷり虐め抜いてあげるんだから。
「……まさか。またアンタなの!? 花夜っ!!」
クラスメイトを掻き分けアタシのところに来るアナタ。
汚ならしいわ、近づかないで。
「……証拠は??」
ニタリと笑う。
なんの証拠もないわよ。
さぁさぁ。アナタはどうするの??
「……ッ。アンタ以外に誰が置くって言うのよ!!」
「居るじゃない……。」
そういい目を彼に向けた。
「ねぇ?? 春……♪」
美嚢 春。
アタシの忠実な僕……。
彼ならやるわよ??アタシのためだもの。
「……」
本から目をあげる春。
そして彼は自身の小さな口を開く。
「うん。僕はやれるよ。花夜を疑わないでくれる?? 七瀬さん。」
少し悔しそうにアナタは顔を歪める。
はぁん……。なんて良いの!!
これだから弱虫は……。
アタシの良い″玩具″なのよ……♪
ぞくぞくするわ。その顔。
もっと見せなさいよ……。
そして……。
アナタの弱点である彼に目を向けた。
「拓也君……♪彼ならしかねないわ??」
ビクリと肩を揺らす。
どぉ??
幼馴染みにされたかもという事実を押し付けられるのは……。
「た、拓也はしないわ。」
「証拠は??」
「……」
握り拳を作って俯いちゃった。
結局確信なんて無い
独 り 身 な の ね ??
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