大人オリジナル小説
- 輝-ヒカル-
- 日時: 2013/06/17 19:14
- 名前: 白玉
白玉 初小説【輝-ヒカル-】
主に恋愛、イジメやホラー系を書いて行く予定ッス。
気まぐれ更新ですが、宜しければ読んでみて下さい!
白玉
- Re: 輝-ヒカル- ( No.4 )
- 日時: 2013/06/26 23:33
- 名前: 白玉
【夢見る少年】
「おっはよう!」
「おーはよ」
いつもと変わらない挨拶を交わした。
俺はこないだ光南高校に転校してきた。
理由はまあ、色々あんだけどさ。
2組に馴染んできて3ヶ月、俺はいつも気になっていることがある。
それはな、窓側の一番後ろの席の主が学校に姿を見せないってことだ。
普通に不登校なんだなって俺は思うんだけど、クラスの皆がなぁ?
「よーし宿題みせろ!!」
「やーだね!」
「いた、叩くことないだろ」
「じゃあ自分でやれよバカ」
一回もあの席について話さない。
クラスメートだろ?気にならないのかよ。
「なあ」
「あ?」
仲良くなった友人に聞いてみるか。
「なんだよ」
キリシマ カイト
目付きの悪いこいつ、桐島海斗は不良だ。
でも性格めちゃくちゃイイヤツ!
「あの席なんだけど…」
指を指した瞬間、海斗の目付きと雰囲気が変わったのが分かった。
「輝は知らなくていい」
冷たく突き放された。
なんだよ。どういう意味だ。
カナザワ
「金沢ー宿題見せてー。」
「…知るか。」
ふと最近チャットで仲良くなったひかりを思い出す。
この前ひかりが言ってたんだ。
《不登校なんだよね。…ひくよね。》
まさかひかりじゃないよな?あの席。
そうじゃないと思いたい。
でもそうかもしれない。
俺の心がやけにざわついた。
もしあの席がひかりだったら、ひかりに言ったように直ぐ話しかけたい。
でも、海斗のいってた言葉が頭にひっかかるんだ。
知ってはいけないなにかが、あの席の主に起きたってことだろ?
もし仮にひかりがあの席だったら、なにがあったんだよ。
先生が俺を呼ぶ声さえも聞こえないくらい俺は今必死に考えていた。
【夢見る少年】
「おーい金沢。」
「…」
「きいてねぇとはいい度胸だなあ」