大人オリジナル小説

誰でもいいから殺してください
日時: 2013/10/16 21:14
名前: 白猫 ◆pdNRrfQnVg



 ────お願い。誰か私を殺してください。








初めまして、白猫と申し上げます。
まだまだ新米の甘ちゃんです←

さて、さっそく本題に入りますね!
はっきり云って、現実味がない場合があります。それは作者が経験不足だからです。本当にすみません!!
あくまで作者が経験したことを踏まえアレンジしてますので大方、事実一割、創作九割です!

そんなダメダメ作者ですが、よろしくお願いします!




By白猫

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Re: 誰でもいいから殺してください ( No.2 )
日時: 2013/10/17 17:22
名前: 白猫 ◆pdNRrfQnVg



 階下の物音がしなくなったころ、美加の生活が幕開ける。洗面所に向かい身なりを整え、歯をみがき、髪を梳く。鏡に映る自分は相変わらず冷めきってた。

 リビングに入っても人影はない。単身赴任の父がいないので女の雰囲気がぷんぷん漂っている。

 やり手の母親はきびきび働くキャリアウーマンだ。いつも朝早く夜遅く生きていた。テーブルに置かれた朝食を口に押しこむ。

 ハニートーストをホットミルクで喉に流した。その甘さに顔をしかめる。本人の知らない癖で。

 レンジで温めないで食べたせいか胸やけを起こし、ふらふらと、ソファーに寝そべる。ひんやりした朝の空気は肌寒い。暖房を入れようと思わないが。

 頭を肘かけに乗せて、母親について考えた。いったい不登校児の自分をしからず、毎朝ご丁寧に朝食を用意して出勤する。父も不登校児の自分をしからず、毎月一件のメールで何気ない話を書く。

 ────二人は決して怒らない。不登校でも、万引きしても。それをあきらめきった感情の奥で不気味だと思った。

 することもないので。久しぶりにと部屋に戻って、制服に着替えた。からっぽの鞄を持って外へでた。

 不登校児だが引きこもりじゃない美加は結構、外で遊ぶタイプだ。だから、学校に通ってるゲーセンの仲間にメールを送った。

 ────学校いくわ。暇だし。電車間に合う?
 ────珍しいじゃん。一ヶ月ぶり? 間に合うよ

 駅の改札口を通り抜け、ホームにでた。まばらに人がいる。学校に通学するには遅すぎる時間なので視線を感じた。

 学校に着くと先生が驚いた顔で出迎えた。相談室にいくかと云われたがゲーセン仲間に会いたいから断った。

 一ヶ月ぶりの教室に赴いた。途中、同学年らしき人とすれ違うがみんな、視線を浴びせた。教室に入ると雑談こそ途切れないが、話題は自分に変わっていた。

 一人がこちらに寄ってきた。男子で優等生そうな奴は紙を手前にだした。

「えっと、遠足のバスの座席表なんだけど。三人で座らなきゃいけないとこに僕……風見ね。と、加藤が座るけど、君もここでいい?」
「いいけど。どこ行くの。」

 そっけなく云うとあちらもそっけなく云った。

「×××水族館だけど。」
「時間とか、いろいろ教えて。」
「プリント中に入ってる。」

 風見はなにも云わず去っていった。プリントは詳しい日程表が書かれてた。

 ────いってみよう。暇つぶしでも。それに。クラスメートと異なる反応を示した風見に興味を持ったのもある。…………一人、席で座ってる“加藤”らしき男子に目を留める。──どこか、違っている。世間は異端に冷たい。異端も異端でしかなく。異端を示す独特の“雰囲気”を醸していたのだ。

 ──あのふたりは。








■不登校児の独白



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