大人オリジナル小説
- 私と君
- 日時: 2013/10/20 08:16
- 名前: 向日葵
ジリリリリッ!!
「…うるさっ…」
バチンッと、音を立てて目覚まし時計を止める。
ワイシャツに赤いネクタイ、黒のスカートに白の靴下とローファー。
この学校の制服は、「西陵高等学校」の制服。
遠藤 真琴(えんどう まこと)は、ため息をつき、制服に身を包んで 学校へと出かけた。
昔から髪はショートで、背は高く 男っぽいと言われて 小中といじめを受けた。
体育館に呼ばれ、袋叩きにされたこともある。
体操着も破られ、終いには教科書やノートも捨てられた。
そのせいで人が怖くなり、完璧孤立し、「今」もいじめを受けている…。
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- Re: 私と君 ( No.1 )
- 日時: 2013/10/20 08:24
- 名前: 向日葵
「2ーC」
教室に入ると、騒がしかった教室が一気に静かになった。
「おっはよー、真琴君♪」
派手で問題児とされている、山田さんグループ3人組に囲まれた。
(うざっ…)
隙間から素通りしようとしたが、塞がれた。
「おっと、逃げる気? …お前、自分の立場分かってんのかよ」
ふと机に目をやると、無くなってた。
「お前の居場所、ここに無いから」
ゲラゲラ笑う声、見て見ぬフリをする奴ら。
「へぇ」
それだけを告げると、ドアに振り返った。
その時だった。
背中に痛みが走り、私は廊下に派手に転んだのだった。
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