大人オリジナル小説
- 『トモダチ』って、なんですか?
- 日時: 2014/03/21 11:09
- 名前: ルシファー ◆BdJLOScoFg
こんにちは!
『ファイブレイン 悪魔になった日』や、
『虐待という名の愛』を、書いています。
ルシファーです。
荒らしは、お断りです。
駄作ですが、なにとぞ最後までお付き合いください。
出来れば、たくさんコメしてください。
お願いです。
{プロローグ}>>6
第一章
壱 どうして死ねないのですか? >>7
弐 西之 小百合に、会ってみたい >>14
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- Re: 『トモダチ』って、なんですか? ( No.14 )
- 日時: 2014/03/08 21:25
- 名前: ルシファー ◆BdJLOScoFg
弐 西之 小百合と、会ってみたい
[私は、透明人間です。
誰も、私のことが見えません。
誰も私と遊んでくれません。
誰も私と話せません。
私とぶつかっても、気付きません。
いつの間にか、
踏んでいても、
蹴っていても、
殴っていても気付きません。
だから、傷つくのは、いつも私だけ。
この世界に、このくだらないセカイに
私と、同じ思いをしている人がいるのでしょうか?
透明な人、
透明のように扱われている人は、いませんか?]
パタン と、
まだ沢山ページが残っている本を閉じた。
病院のベッドの上では、何もすることがない。
ただ、点滴のしずくが落ちて行くのを見ているだけ。
ポタ ポタ・・・
心が・・・
騒ぐ・・・
ポタ ポタ・・・
「いやぁ!」
バサ
取り乱して、本を落とした
点滴が、血に見えた。
私の手首から滴る、
紅色の血。
ただの自傷行為を、
繰り返すだけの無力な私。
運命に抗うことすら出来なくて、
【運命なんて蹴散らしてしまえ!
お前なら出来る!】
お兄ちゃんが小さいころに持っていた、
マンガの主人公が言っていた。
でも、そんなことは、強い人だけが言えること。
私みたいな人を、元気付ける自分に酔って、
酔いしれて。
見下す
偽善者。
この病院にいられるのだって、
奇跡のようなもの。
父親は、いらん金がかかるので反対。
母親は、早く苦しめたいから反対。
兄は、無関心。
早く死ねと、言い残して去っていった。
入院できたのは、先生のおかげだ。
まだ治療が必要だと、
『世間体』と、言う
必殺反則技を使い
私を助けてくれた。
落ちた本を拾い、ほこりを掃う
「この人と、会ってみたいな。」
『西之 小百合』
と書かれた作者名の
文字をなぞりながら呟いた。
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