大人オリジナル小説
- 自傷的生術
- 日時: 2014/02/27 15:20
- 名前: いゆら
<注意>
主に、この小説は本人の偏見、経験をもとに書かれており。
残酷な表現を含む場合がございます。
そこをご了承のされた方のみお読みください。
<主な登場人物>
・西松 佳良(けいら)
・石垣 真潮(ましお)
・土岐 俊(すぐる)
・凪々種 蒼子(あおこ)
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- Re: 自傷的生術 ( No.1 )
- 日時: 2014/02/27 15:36
- 名前: いゆら
ep1.それは術。
陰口、暴力、いじめ、自殺…まあ世の中にはそうゆうもんがある。それはいくら大人が頑張っても僕らが頑張っても、決して失くならない。
「佳良。」
僕の名前、西松佳良。高1。といってもあと少しで進級するわけだが。
「なんか用か。」
「あんた学級委員でしょ、あれ止めないの?」
こいつ、凪々種蒼子。僕の中学からの知り合いである。
蒼子が目線を向ける先には群がる女子。
「…蒼子が行けよ。僕は関わりたくない。」
「やだ、絶対やだ…」
嫌悪感丸出しでそちらを見る蒼子。
ふと視線を戻すと見えた、女子達の中心にいる女子。
「石垣、」
ぼそっと出た声に厄介なことに蒼子が反応した。
「石垣さん、佳良の幼馴染に似てるね。助けてきなよ。」
蒼子の言葉聞きながら、僕は相変わらず群がる女子達の方を見る。
明らかにそれは「いじめ」だった。
けど似てるだけであって、特に僕と関わりはない。
「……上手く生きないのが悪い。」
そう、上手く生きないのが悪い。空気を読めないのが悪い。
なんで合わせようと考えない?なんで妥協を学ばない。
自分に素直なんて、損しかないのに。
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