大人オリジナル小説

エリカの花は咲き誇る
日時: 2014/03/19 16:30
名前: アザミ

エリカ…エリカの花言葉は『孤独』
これは孤独な少女の話。
居場所を求める少女の話。



アザミです。2つも同時に書いてしまって…申し訳ありません、私なんかが。
こちらは完全にオリジナルの小説になっています!
是非見てってくれれば…♪

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Re: エリカの花は咲き誇る ( No.1 )
日時: 2014/03/19 16:56
名前: アザミ

「ねぇ、みてみて!!漫画の新刊買ったんだー」
「わ〜羨ましい!」
「この少女漫画ちょー良いよね!!」
「でっしょー!?」
「うんうん!男の子めっちゃカッコいいし」
「爽と陸、どっち派?」
「そりゃあ…爽!!」
「えぇっウチ陸の方が好きだよ〜?」


少女漫画…チラ、とみると私も好きな漫画だった。私は爽の方が好きかな!なんて心の中で思っても、口には出来ない。


「うわぁ…また漫画持ってきてる」
「マジなくね?」
「つか違反なんですけどぉ」
「それアンタが言うの?」


キャハハ、って笑うのは結夏と玲。


「ねー思わない?」
「ねー恵梨香ぁ」


クルッとこっちを向いて歪な笑いをみせた2人。


「…そうだね」


気分が悪い。私は…この2人が大嫌いだ。


「あれれ?ちょっと暗い感じ〜?」
「恵梨香は朝弱いよねぇ」


ハハ…と力なく笑う。確かに今は朝だけど私はずっとこんな調子だ。何故か私に付きまとう2人にムリヤリ作った愛想笑いを浮かべる。


入学当時…隣の席に偶然なってしまったのは違う小学校の結夏だった。最初は普通によかった。違う小学校の子とも仲良くなれたのは人見知りの私としては凄く嬉しかったからだ。


でもそれから1週間しか過ぎてない時…私は見つけてしまった。というか聞いてしまった。トイレに入っていて出ようと手をかけた瞬間、外から声が聞こえた。


「恵梨香ウザくね?」
「わかるぅ」
「人見知りだから…とか言っちゃってウザ〜ww」
「友達いないからってアタシたちに群がらんでぇww」


フザケンナ…そう思うと同時に、あぁやっぱこんなものか、ってため息が出た。その後、声が消えて2人が出て行っただろう頃に私は普通の顔をして教室に戻った。“あ、恵梨香ぁ”なんて笑って手を振る2人に愛想笑いしかできなくなったのはこの時からだ。


この2人はどちらかというと派手で校則違反をするようなタイプの子だった。私は逆に真面目な性で校則は守らなきゃ…なんてそんなことを考えているタイプだったから、ホントは凄く注意をしたかった。
毎日スカート丈を上げて“前と後ろ合ってるぅ?”なんて笑いながら言う2人にムリヤリ自分を抑えて合わせていた。


入学当時…2人に話しかけられて以来、何となく周りから人が減っていることには気づいていた。私は運が悪かった…何て言ったらダメかな。2人に話しかけてもらったことで小学校の頃から仲が良かった子などとの交流はグンと減ってしまっていたのだった。


それで、仕方ないと2人とモット仲良くしたい…そう思っていた時のそんな出来事だった。

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