大人オリジナル小説

かったーないふが叫んでる
日時: 2014/08/12 22:04
名前: 也

体中に浮かぶ蚯蚓腫れのような傷。
白いもの、赤いもの、変色したもの。
自分でつけたにも関わらずどれも記憶にはない切り傷だった。
いつの間にやら、理性を失い狂い刻んだそれらはまるで私の心を表しているみたいだ。


[ モット モット キレバイイ ]


何処から声が聞こえるんだろう。
幻聴、だろうか。
かったーないふが叫んでいるんだ、ずっと前からもう、延々と。


[ キモチイイデショ ]


脳内に植え付けられる、呪いの言葉。
皮を破り肉を潰す刃の感触は、確かにたまらなく気持ちいいのだ。
だから、やめられない。
やめるきなど、毛頭ない。


――これはそんな私のなんてことない日常の話。
つまらない人間のつまらない物語。

友達も居なければ楽しくもない、空っぽの人生に現れた虚偽の転入生が全ての元凶となって、良くも悪くも私を変えて毎日を彩る。
そんな、どこにでもありそうな現の話だ。

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