大人オリジナル小説

繰り返す少女
日時: 2014/08/27 19:50
名前: 藍里四季 ◆wcVYJeVNy.

※注意事項※

・多少のグロ描写があります。
・ちょっと病んでます。
・自己満足です。
・クオリティ低いです。
・リストカットの話です。苦手な人はご注意を。

◆目次◆

零話 >>1
一話 >>2

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Re: リストカット ( No.2 )
日時: 2014/08/27 19:48
名前: 藍里四季 ◆wcVYJeVNy.

一話 他人の不幸は蜜の味

「ずっと友達だよ」
そう言って笑いあう、二人の少女がいた。
――ずっとなんて、ありえない。
冷めた心を隠すように、少女はにっこり微笑んだ――



その少女は、私だった。
“ずっと”なんて存在しないことを知っていながら、その“友情”に手を伸ばす。
裏切られることを知っていながら、友情をこの胸に抱きしめた。

その結果――得たものは、傷ついた左腕と、包帯を巻いても傷が癒えない心でした。

“友達”のあの子が、私の腕を見て笑ってた。
不格好に包帯が巻かれた腕を見て笑ってた。

「――痛い」

腕じゃなくて、心が痛い。
痛い、と呟いた私を見て、あの子たちは更に笑った。

他人の不幸は蜜の味。

ふと、そんな言葉を思い出した。

裏切られ、笑われるのは初めてじゃなかった。
何度も裏切られ、腕を傷つけ、泣いてきた。
私の心は、包帯をぐるぐる巻きにしても、どんな恋をしても、どんなに楽しいことがあっても、あの事を忘れないでしょう。
決して傷が消えない、私の心。

嗚呼、馬鹿みたいだ。

今日もまた、悲劇のヒロインごっこして。
偽りの言葉を笑顔で聞いて。
死にたい、と実行する勇気もないのに呟いて。


「……全てに絶望した道化師は、舞台の途中で首を吊った」


ぐちゃぐちゃな、私の脳内。

これは、そんな“私”であって“私”じゃない人間の物語。

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