大人オリジナル小説

一生、向き合う。
日時: 2014/10/11 12:24
名前: ライ


プロローグ


私はもう、15歳――

でも
思ったよりも
世界は狭くて。

『いじめ』

そんなものは、日常茶飯事。
そう、
思ってた。


悪口

陰口

嫌がらせ

からかい

仲間外れ

暴力

恐喝


そんなものが当たり前だと、
そう、
思っていた

辛かった12歳――

その記憶は、優しさを知った今でも、私を苦しめる…。



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Re: 一生、向き合う。 ( No.4 )
日時: 2014/10/21 18:33
名前: ライ

 夏の幻


子どもの頃の私たちは
何でも夢は叶うって信じてた。

永遠だって、あると思ってた。


でも

だんだんと

眩しい未来からは

光が消えていくの。


ヒトってどうして
時の流れに逆らえないのかな…?



私、古澤成香。
人生初の お泊り会 しちゃいました!!

でも
何だかスッキリしない。

理由は分かってる。
菜摘に嫉妬した、それだけ。


私たち(成香・菜摘・亜樹・奈津)は、
鬼ごっこをしていたの。
そして、
鬼になったのは私だった。

50mを10秒台ギリギリで走る私に比べて、
3人は それを嘲笑うかのようにするりと逃げていく。

いつもなら平気なのに、
なんか今回は ダメだった。

気が付いたら、泣き出してて。
私は、亜樹に本当の自分の気持ちを話したの。

その間、
菜摘たちには二人だけで遊んでいてもらってた。

「もう嫌だよ…。
 まるで、バカにされてるみたいだもん。
 すずなって、調子に乗ってる気がする。」

「大丈夫。
 私は絶対そんなこと言わないからさ。
 それに、すずなが脚速いのは、前からでしょ?
 さっ、他のあそびしよう!」

「うん…」

そうしてその場は何とかおさまったんだけど、

その次の日から、
地獄は始まってしまう。

今思えば、
今日の出来事は
なんてくだらない と、
逆に寒気がするくらい些細なことだったと思うんだけど…。


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