大人オリジナル小説
- 大切なもの
- 日時: 2014/10/23 13:37
- 名前: 白雪 さくら
- 参照: http://062505100612
あの日、あの人に出会わなければ
今、私はいなかっただろう。
今、幸せに暮らせていなかっただろう。
あの日…あの時…
彼がいたから…
私はここまでこれたんだ。
彼のおかげで
あの地獄から抜け出せたんだ。
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- Re: 大切なもの ( No.2 )
- 日時: 2014/10/23 14:17
- 名前: 白雪 さくら
- 参照: http://062505100612
ー朝ー
pppppppp…
若菜 『ん…………』
いつも通り、目覚ましの音で目が覚めた。
いつも通り、着替えてリビングに降りて行く。
そして…
いつも通り、地獄が始まる。
お母さん 『…あら、おはよう』
お父さん 『…おはよう』
涼 & 侑 『お姉ちゃんおはよー!!!』
若菜 『おはようっ!((ニコッ』
涼と侑は、私が暴力を受けていることを知らない。
お父さんもお母さんも、涼と侑には優しいから…。
私はテーブルに座り、朝食を食べた。
急いで朝食を食べ、歯を磨き
若菜 『…行ってきます!』
と家を出た。
一秒でも早くあの場から抜け出したい一心だった。
あの家に、私の居場所はない。
部屋があったって、一緒にご飯を食べたって
私はあの中に入れない。
昔…お父さんに言われたあの言葉…
『お前なんか俺の子供じゃない。
…いらないんだよ』
お父さんはもう…忘れてるだろうけど
私はその時のことを鮮明に覚えてる。
あの言葉がずっと
私を縛りつける。
あの冷たい目が
あの冷たい声が
私に突き刺さる。
あの時のことを思い出させて
私を苦しめる。
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