大人オリジナル小説

裏切りの色
日時: 2014/10/28 17:42
名前: 遠野 遠子





裏切りの色って知ってる?



...黒?



...赤?



正解はね...。







登場人物/

保坂 眞子 ホサカ マコ 小6

國立 与那 クニタチ ヨナ 小6

安藤 蘭々子 アンドウ ララコ 小6

夢野 真冬 ユメノ マフユ 小6

斎藤 瑠璃 サイトウ ルリ 小6

その他、常に増える。


Page:1



Re: 裏切りの色 ( No.1 )
日時: 2014/10/28 17:57
名前: 遠野 遠子




「眞子!おはよう!」


ポン。肩を叩かれ振り向けばそこにはいつものメンバー...イツメンがいた。


お嬢様気質で積極性のある美少女与那。
可愛いものが好きな蘭々子。
男っ気のあるさっぱりした真冬。


この3人が私の新友。


「眞子なにぼーっとしてんのよー、遅れるよー!」

「走れ走れー!皆もダッシュー!」

「じゃあ一番遅い人は今日、ジュース奢りねー!」


そんな事を言いながら待ち合わせした場所から私達は走りながら楽しく登校した。





「あ、ねぇ、瑠璃いるよ」

瑠璃...斎藤瑠璃は私の元新友。

「うわ、うっざぁ、男子に色気使ってるし!」

ヒソヒソと話し始める与那達。

実は私は元はといえば瑠璃と新友で何をするにも一緒だった。
遊びに行ったりお泊まりしたり沢山思い出もある。


でも...。

瑠璃には少し自己中心的な一面があった。


眞子が他の子と話すとその後は冷たく接せられたり無視したりする。
その癖、自分はすぐに他の子とどっかに行ってしまう。


お弁当の時だって、瑠璃が眞子を無視するから与那達と食べていたのにその後、

「眞子は瑠璃といるより与那達といたほうが楽しいんでしょ」

なんて言う。

眞子はそんな自分勝手の瑠璃に次第に怒りを感じてしまった。
だから...。



「眞子ー?どうしたの?」

ハッとなり我にかえる。
蘭々子が顔を覗き込んでニコッと笑っている。

「大丈夫、なんでもないよ!」

引きつり笑いで誤魔化し自分の席へと向かう。
そこで瑠璃と目が合った。


瑠璃は立ち上がり此方に一歩一歩近づいてくる。
え、何、恐い。
震えながら必死にランドセルから荷物を出す。
来ないで...喋りかけないで...。


「ごめん」

えっ?
私は瑠璃を見る。
瑠璃は涙目で此方をまっすぐ見ていた。


「私気づいたの、一人になって。もし瑠璃がしたこと、瑠璃がされたらどう思うかなって」

「...瑠璃」


ついに涙を零す瑠璃。
必死に誤魔化し笑いで取り繕い続ける。


「もう冷たくなんてしない、束縛なんてしない。でも、瑠璃とは一番の新友でいて欲しい」


きっぱりそう告げる瑠璃。でも次第に顔色は悪くなり、暫くしてから小声でダメかな?と聞いてきた。


「わ、私は...!」

私が何かを言おうとしたとき、


「ちょ、何泣いてんの気持ち悪っ!」

与那達が入ってきた。

「泣けば済む話し?眞子はあんたのその嫌なとこにカッと来てうちらんとこに来たの!」

与那が瑠璃を突き飛ばす。



「それにィ眞子わァうちらの新友だから。今更遅いッて言うかァ〜?」

蘭々子が嘲笑うかのようにして告げる。



「悪いけど眞子はあんたと新友に戻る気ないと思うわ」

真冬が冷たく告げる。


何も言えない私。
床に倒れこみ泣きじゃくる瑠璃。

笑い合う3人。


どよめく教室。

Page:1



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大7000文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。