大人オリジナル小説

さやか様のおっしゃる通り
日時: 2014/11/04 10:54
名前: 紗坂 さち




ところでですが皆さんは愛を知っていますか?




愛はアイでは無いけどあいであってIじゃない。
愛とあいは同じだけどあいとアイ、Iは違う。
愛、あい、アイ、I。
愛なんて無い方が良い、知らない方が良い。
愛は人を愚かにする、人を退化させる。


友情だの恋愛だのほざいてる間に。
私は私の為に何かを成す方が為になると思う。
例え愛を忘れたとしても。





(登場人物)



小野瀬 初
Onose Ui ♀ 小6


唯城 夏喜
Yuishiro Natuki ♀ 小6


倉持 さやか
Kuramoti Sayaka ♀ 小6


佐々木 春香
Sasaki Haruka ♀ 小6


神童 歩
Shindo Ayumu  ♂ 小6


他 6-2生徒達


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Re: さやか様のおっしゃる通り ( No.1 )
日時: 2014/11/04 11:10
名前: 紗坂 さち





1 始まり



私のクラスには女王様がいる。
倉持さやか。
さやかの家は超大金持ちだかなんだかで学校に多額の支金を寄付しているらしい。
そんな事もあってか、さやかが重大事件を起こしたりどんなに酷い事をしても先生や校長までそれを隠蔽して無かった事にする。


「おはよう、皆様」


さやかは教室に入る前、ドアで立ち止まって大きく上品ぶって挨拶をする。
そしてクラスの女子はその上品な挨拶に返し声を合わせて、


「おはようございます、さやか様」


と腰を45度に曲げて返答しなくてはならない。



6年生になってからさやかと同じクラスになった私、小野瀬初はあまり倉持さやかを好きになれない。
親が大金持ちなのを良い事にクラスメイトを下僕の様に扱う彼女を好きになれる訳なかった。
勿論、それは初だけでは無い。
親友の夏喜を始めとしたクラスの女子のほとんどがさやかを良く思わなかった。


「あら佐々木さん、おはよう」

今日も女王様の様な登場を終えたさやかはいつもの様に彼女、佐々木春香に声を掛けた。


「お、おはようございますっ、さやか様…」


佐々木春香はとても優しい子で親切でその上そこそこ男子にモテる。
運動は並みだが勉強も出来る為ほぼ完璧に近い子だ。
本当はさやかさえ居なければ友達だって沢山いるしいつも笑っていられるだろうに。


「ん?このお洋服、貴方に似合わずとても素敵ね」


春香はクラス替え初日からさやかに目をつけられ今ではいじめられっ子になっていた。
まぁプライドが高いさやかにとっては当たり前だろう。
自分より勉強も出来るし友達も沢山、その上可愛いと男子にも人気な彼女を恨まない事等出来ないだろう。


「え、あ、有難うございます…」


先程の言葉にどう返答すれば良いのか悩んだ春香は暫くしてからさやかに礼を震えながら小声で告げた。


「別に貴方の事を褒めたわけじゃないんだけどね、ほほっ」

さやかは鼻で春香をあしらいヅカヅカと自身の席へ歩いて行った。

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