大人オリジナル小説
- John Doe
- 日時: 2015/05/29 17:14
- 名前: "ME"
私は、何もかもから逃げて、今有り金の4万円で死に場所を探している。
私は、貴方たちの身近にいる知り合いのように、何のへんてつもない人間だ。
少し変わっているとすれば、頭が少しおかしいことだ。
私は、22歳。
もしかするとこれを見ているあなたたちよりも少しお兄さんか、はたまたガキなのかわからないが
一行目の文から見てのとおり、心を病んでいる。
何でこのような文を打っているのかも、自分ではわからない。
私は、3人兄弟の末っ子に生まれ、大事に育てられたのであろう。
であろうという表現には、今は何の感情も、考える力もないからこのような表現となってしまうんだ。
人並みに生まれ、人並みに育てられ、人並みに今まで生きてきた。
だけど、いじめに合ったり、友達と思っていた子から裏切られ、守られ、裏切って。
そういったいろんなことを経験してきた今思うんだ。
何のために生きなきゃいけないんだろうか?
なんでみんな生きているんだろうか?
こんな将来が不確実で、不安定で、不便で、苦しい世の中をなぜ生きようとするのか?
私は、考えるのをやめてしまったようだ。
今日が2015年5月28日(金)だから私が家を飛び出て3日になるかな。
家族は今頃血眼になって私のことを探しているかもしれないし、
どうせ数日すれば戻ってくるだろうと探していないかもしれない。
もしかすると、泣いているかもしれないし、今おばあちゃんが危篤状態だから
私のことなんか眼中にないかもしれない。
会社は私が無断で欠勤し、連絡も取れないから右往左往しているだろう。
だけど、そんなこと今はどうでもいいと感じてしまうんだ。
楽になりたくて、この世の中で生きていくことがつらく、憎く、怨めしい。
そんな私は今、福岡県のとあるネットカフェにいる。
そしてこの文章を書いている。
どうやらこの掲示板は小説を書くようなところらしいから、
私が少し好きなライトノベルのような主人公とヒロインのようなものを登場させよう。
前置きのようで前置きではない文はこれまでにして、文を続けて書いてみよう。
主人公は誰かと聞かれれば、今、この文章を書いている私だ。
前述にてつらつら書いている一部分が私だと思ってくれていい。
ヒロインを出すとなれば、どうしようか。
さっきまでネットカフェで寝ていて、ずっと頭の中のイメージから離れないものがあるんだ。
白い髪の毛で、ロングともいえないくらいの長さで、顔は白く、首には縄のあとがあるんだ。
彼は年はどのくらいだろう?中学生くらいの男の子で奇抜なファッションをしているんだ。
なんだか可愛げで、少しきらびやかな、どこかしら死に装束と見て取れる服装を着ている。
そんな彼と私は頭の中で対話をした。
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- Re: John Doe ( No.2 )
- 日時: 2015/05/29 17:48
- 名前: "ME"
誰も興味も持たないだろう私の情報を簡単に伝えておこう。
私は男で、22歳。いま世間的にいうなれば家出人だ。
精神を病んでいて、この世に疲れて、家を飛び出した。
IT系の専門学校を卒業して、誰もが知る大企業に入社した。
そして今このザマだ。
なんでこんなザマになったのかは私にもわからない。
ただ単に回りについていけなかったんだろう。
私の頭のキャパシティはとても狭いようだ。
何も興味を示せず、興味があったとしてもいつの間にか消えてしまう。
そういえば、会社の面接で私は多趣味です!とか言ったっけな。
DJやってます!とも今年に入って何十回言っただろうか。
まあ、面白半分で採用されたんだろうが、もうこの会社には戻れないし、戻る気もないからどうでもいいのだが。
私の風体はひどいもんだ。
お坊ちゃんヘアで、メガネをかけていて、体中の毛が濃い。
声は周りの人からよく高いねって言われる。俺は低いと思っているんだが。
まあ、そんなことはどうでもいい。
私はタバコを吸っている。
アメリカンスピリッツの黄色8ミリだ。
それもさっきの一本で吸い終わってしまった。
今はタバコを買うよりかは、いまこのネットカフェでアニメを見て、この文章を書いて、
好きなときに寝るのが今私にできる最善だ。
それしかできない。家族とも連絡を取ろうとも思わないし、
お金がなくなったら死に倒れるまでまた歩き続けるしかない。
そういえば、このスレッドの2投稿あたりで今日が家での3日目であることを書いたと思うが、
その3日間なにをしていたか?というと、ずっと歩いていた。
ただ道を歩いていたんだ。ずっと。
私は福岡県に住むただの人だ。生きる屍だ。
家を出る早朝は何が私の体を動かしているのかわからないが、なぜかリュックサックにいろんなものを
つめこんで、旅に出るとも言わんばかりの身支度をして家を出た。
愛用のクロスバイクは博多駅周辺の音羽公園というところに放置してきた。
本当はクロスバイクでただただ行けるところへ行こうと思ったんだ。
だけどそれも博多湾についたところでめんどくさくなって降りたんだ。
本当に何がしたいんだろうな。私でも私の体を制御することができない。
そして、博多駅から地下鉄で福岡空港に向かった。
有り金全部で死ぬ前に北海道でもいくか。と思ったからだ。
何のプランもなく、空港に到着し、とりあえず一服した。
そして、携帯は電波が出ないように機内モードにし、一切の連絡を今は見ていないから
持参したノートパソコンをfree wifiに繋いで北海道行きの便を探した。
あれ、おかしいな。片道だけでも4万円するらしい。
そんな、もちがね全部消えるじゃないか。
仕方がない。というかどうしようもない。ただ歩こう。
そして空港周辺の糟屋から飯塚、北九州の手前まで数百キロ歩いただろうか。
気がついたら地元に戻ってきていた。
そしてまた歩いて、今箱崎のネットカフェにいる。
なんだか手がとてもかゆい。なんだろう。体中がかゆい。
蕁麻疹のようなものが体中にできては消え、を繰り返している。
とても気分が悪い。
そうこう文章を書きながら横を見ると、こんなくそせまいブースに男の子が体操座りして
目の前のディスプレイを見ている。なぜか無表情のようだ。今の私のように。
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