大人オリジナル小説

復讐屋〜GATTO〜
日時: 2016/10/18 23:33
名前: 真梨菜

ー東京都、秋葉原ーa.m.1:42…
「もしもし?…うん、お仕事終わったよー。そっちも片付いた?…うん、うん、わかった、じゃあ今から帰るね」
ゴミのように群れる人集りを避け、夜の街を歩く。
「早く依頼人さんにお金、貰わなきゃ♪」
ふふっと鼻歌を歌いながら足を進める。

ーーー
「ありがとう、これが依頼料だよ」
「…うん!バッチリですね。では有難く頂戴します♪お客様」
いつもと同じ手つきでお金を数え、カバンにしまう。
「クックックッ、本当に嬢さん達はいい仕事している…こんな老いぼれの復讐に付き合ってくれるとは…」
喉を震わすように笑う客。それに対して彼女は軽く笑って見せた。
「ふふ、まだまだ老いぼれなんかじゃないでしょ?ねぇ、大統領さん?」
彼女らはまた、復讐に手を染める。

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Re: 復讐屋〜GATTO〜 ( No.1 )
日時: 2016/10/20 00:44
名前: 真梨菜

ー東京、秋葉原ーa.m.10:00
ー相談事務所《gatto》ー
「こらー!あんたら2人起きろ!!」
ガンガンっと金属同士を打ち付け音を鳴らす。
あまりの騒音にベットで寝ていた2人の女性が目を覚ます。
「…うー…燈夜ちゃん、うっさいんだけど…」
「架真野、あんたどうせ二日酔いでしょ?顔洗ってきなさい!」
「はいはーい…」
のそのそと洗面所に向かう。
彼女の体からは酒、煙草、香水の匂いがかなりする。昨晩の仕事をせいのようだ。
「んー、杏ちゃんおはよ、茉夢はいつも通りやねー、酒臭さヤベェわー」
呑気な声と共にもう一人、女性が出てくる。
「刃羅賀、あんたは血なまぐさいわ!風呂に入ってこい!」
「え〜?超めんどいんだけど〜…」
仕方ないなぁ…と言いながら風呂に向かう。
刃羅賀がちょうど風呂につき、先に洗面所に行った茉夢と騒ぎ始める。
「はぁ…ってか葵水ちゃんも起こすの手伝ってよ…」
と杏が目をやると、ソファの上でゴロゴロゲームをしている女性がいる。
「えー、無理無理アミにはあの2人起こせないし、てかやば、このキャラめっちゃイケメン!あー、いいわぁ…」
とゲームに夢中になっている。働く気は毛頭ないようだ。
「はぁ、とりあえず朝飯作るか…」

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