大人オリジナル小説
- 病んでる感じですね。
- 日時: 2017/07/04 01:40
- 名前: 紅孤
まだ、やり方慣れてないです。
病んでる妄想の書き溜めです。
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- Re: 病んでる感じですね。 ( No.1 )
- 日時: 2017/07/04 01:44
- 名前: 紅孤
唐突に始まります。
ーーーー
「もうあいつ、殺してきてよ。」
「し、しかしそれでは…」
私が彼の方を見ると同時に、
彼が此方をみる。
あぁ、また殴られる。……………?
俯いて、いつ来るのかと衝撃を待ち構えていたが、思うような衝撃は、
いつまでたっても来ない。
恐る恐る顔を上げると 、
「……ッ」
そこには
冷徹な瞳で此方をみる彼の顔。
あぁ、顔を上げるのではなかった。
背筋を冷や汗が伝う。腕が痺れ、
いやに肩へ力が入る。
喉が引き攣って声が出ない。あの目は…。
いやでも記憶の中の人と
顔がリンクしていく。
思い出したくもない記憶が、たちまち脳を占拠していく。
捨てないで、いや、やめて、まだ、まだ、嫌だ、いや、やめて、
ーーー捨てないでッ
少女の声が脳に響く。
焦りと不安、恐怖に渦巻いていた脳内が、一気ににクリアになる。
思い出さないようにしていた記憶が蘇る。あの時も…
そうだ、捨てられるくらいなら、
「わ、かりました。」
そう言って一歩、また一歩と踏み出す。もう、普通の生活には戻れないだろう。
いや、戻ったところで普通の生活など
あるわけがない。
だったら、最初からこうすればよかった。
前にいる彼の元へ、一直線に歩いていく。
そして、微笑みを交えつつ、一息に。
「おい、どうし…ぃぐはッ」
刺す。
愛しい彼がこちらに手を伸ばす。
しかし、その手は誰に取られることもなく、
空を切って、足元の血溜まりへ落ちてゆく。
「痛いですか?
申し訳ないですが、それが私の
愛のかたちなんです。
今までこんなに側にいたのに、
どうして愛を伝えなかったのでしょうか。
あぁ、きっと、あなたから愛が欲しかった
んですね。もう、待っても待っても、
愛をくれないから、気付いちゃったじゃ
ないですか。私から伝えるしかないって。
大丈夫ですよ。伝えたからには、
もう、安心です。私が責任を持って
引き続き、お世話してあげますから。
飽きるまでは。ね。」
血溜まりの前にしゃがみ、
話しかけるが、聴いているのだろうか。
まぁ、聴いていなくても、
話す時間はたっぷりある。
ふふっ、今から楽しみで仕方がない。
飽きるまで、飽きるまでは
あの人のように、愛してあげよう。
この、どうしようもなく、歪な愛で。
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