大人オリジナル小説
- f-フォルテ-
- 日時: 2018/02/11 14:12
- 名前: サニ。 ◆6owQRz8NsM
「変えるためには、犠牲とて」
遠い遠い未来。もしかしたら近い未来。
人々の中には、『フォルテ』と呼ばれる能力を持つ『フォルトゥナ』という者達が存在している。それはごく限られた人間で、フォルトゥナになることは、そうそうなかった。というより、例えフォルトゥナになったとしても、『能力を持つ』という異常さ故に、迫害される運命にあった。
だがそんなフォルトゥナを集め、一大組織へと変貌した集団があった。
その名も『グローリア』。成人したフォルトゥナだけで構成された組織。彼らの目的は『フォルトゥナの立場の向上』であった。そしてフォルトゥナであることを最大限に用いて国のあらゆる業界を牛耳り、終いには国家運営すら握るようになった。
グローリアは国家権力を握るようになると、好き放題にやり始めた。当初の目的であるフォルトゥナの立場向上は事実上達成されたものの、それでは飽き足らず、彼らに逆らったりする者は『国家反逆罪』として、処刑される日々が始まった。さらに彼らに反逆をしそうだと判断された者は捕えられ、目も当てられない拷問を受け続けることになる。もはやグローリアは独裁組織と化していた。
そのグローリアに対抗すべく、有志は立ちあがった。その組織こそ『マグノリア』。グローリアとは違い、未成年のフォルトゥナの少年少女達で構成されている。グローリアによる子供への洗脳教育から脱し、自らの意志と勇気によって独裁組織を滅するために彼らは在る。グローリアと闘うため、果ては平穏を掴み取るため。
だがグローリアも、黙ってマグノリアを見ているわけがない。圧倒的力を見せつけてやろうと、グローリアはあろうことか『巨大なロボ』―――『フォルテッシモ』と呼ばれる兵器を作り上げ、彼らマグノリアに仕向けたのだ。絶対な力と権力を徹底的に見せつけるため、刻み込むため。
しかしマグノリアは屈することなどなかった。グローリアがロボでくるのなら、こちらもと無理矢理捕まえたグローリアのフォルテッシモを解析し、『全く同じのようで違う』ものを作り上げた。
そこからである。
『変革という名の命懸けのデスゲーム』が始まったのは。
※注意※
この作品には、暴力描写、性描写、残酷描写がふんだんに含まれております。18歳に満たない方、また高校在学中の方の閲覧はご遠慮ください。
この作品はフィクションです。実在する団体、個人とは一切関係ありません。
読了後の苦情は一切お断りさせていただきます。
以上をもちまして、それでもお読みになる方のみ下へスクロールしてください。
用語集>>1
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登場人物一覧>>3
(もしかしたら)キャラクター募集用紙>>4
- Re: f-フォルテ- ( No.3 )
- 日時: 2018/02/12 16:58
- 名前: サニ。 ◆6owQRz8NsM
登場人物一覧
主人公【春夏冬 時雨】(アキナシ シグレ)♂:フォルテッシモ『セイメイ』
フォルテ【言霊(コトダマ)】
年を込めて口に出した『言葉』が、そのまま『現実』のものとなる。口に出す前に攻撃を食らってしまうと、発動しない。
マグノリアのメンバーで、本作品の主人公。
14才の誕生日当日にマグノリアへと入団。その背景には、自身のグローリアによる拉致監禁があった。学校の課題の論文にて、グローリアに対する疑問などをまとめたところ、グローリアに対する反逆として捕まった。
一瞬のスキをついて脱出をしたものの、いつまた拉致されるかわからない今、マグノリアに入り道を間違えたこの国を正す、つまりはグローリアの滅亡を目指し日々戦い続けている。現時点では15才。
顔をいつも布のようなもので覆い隠し、素顔が見られないようにしている。髪は金髪のおかっぱだが、どうやら双子の姉がお揃いにしたようである。本人曰く『本来ならば黒髪が良いのですが…姉上がしつこいので…』と、聊か不満なよう。
姉や年上に対しては敬語を使うが、同年代と話すときは基本ため口。一人称もその時によって変わる。
性格は冷静沈着をモットーとしているが、グローリアに対する憤怒などが渦巻いており、いつその憤怒に飲み込まれるかわからない。だが根は友や仲間を大事にしており、ひとたび手をかけられたら我も忘れて助けたり、手をかけた者に対し容赦なく攻撃を仕掛ける熱き少年。
武器は錫杖と札(式神含む)。錫杖の中に刀を仕込んでいる。
姉とは苗字が違うのだが、そこには闇の深い過去があるようで。
筑紫 泥(ツクシ ナズミ)♂
フォルテ【狂化(バーサーカー)】
人格を壊す代わりに、一定時間破壊神が如く絶大な戦闘力を振るう。あまりに強すぎるフォルテのため、普段から制御装置を付けていないと、正気でいられなくなる。制御装置は首輪で80%、両手首両足首でそれぞれ5%ずつ制御している。制御装置をすべて外すと、真っ白な髪は黒く染まり一気に長くなり、目は紫色の両目の片方だけが真っ赤に染まる。
ただ制御装置があったとしても、育ての親に修行させられたせいでそれなりに生身でも戦える。
時雨の友人。マグノリアのひとり。
フォルテが目覚めた際に暴走を起こし、家族も何もかもを失う。その後研究機関に引き取られるものの、グローリア直属の研究機関だったために、さまざまな実験の実験台にされる。そのせいか身体は傷だらけ、髪の毛は真っ白になった。しかしある時能力がまた暴走した際に研究機関ごと破壊し、周りには何も残らなかった。その後の記憶は朧気で、雨の中さまよっていたところで、現在の育ての親である『朧』となのる男に引き取られ、今に至る。
普段は温和ですこし一歩引いている性格。少し困ったように笑うのが癖。だがひとたび100%の力を表に出すと、恐ろしいの一言では済ませられない。まともな言葉も発しないし、人の話も聞かなくなる。
朧から与えられたアオザイを身にまとい、片耳にはピアスをしている。ただマグノリア内ではかなり浮く服装……という訳でもないようである。
随時追加