大人オリジナル小説
- 俺は、この感情を知らない
- 日時: 2018/08/14 22:54
- 名前: 841
1人で帰っている時だ。
トラウマになるほどの出来事。
小学生の時。
俺は、物心ついた時から不幸な体質で、家に帰る時に誘拐をされそうになり、誰かわからない人に助けてもらった記憶がある。
それから中学に入って女の人と恋愛をするのが怖くなってしまった出来事。
高校生になって異性にも同性にも恋ができなくなった出来事。
それから社会に出て、何もなくなって8年。
そろそろ結婚も考えないとか。
「お疲れ様です。」
「お疲れー」
会社の同僚に挨拶をして、氷志田 楓(ひしだ かえで)は黒いコート着て、黒いマフラーをし、会社を出る。
スーパーに行き今日の夕飯の食材だけを買う。
「あっ。」
誰かとぶつかった。
落としてしまう。
そう思っても遅い。
スーパーの袋を落としてしまった。
「ごめんね。大丈夫?」
「はい。大丈夫です。」
イケメンだなぁと思いながら袋の中をみる。
「よかった。卵割れていなかった。」
「ごめんね」
「大丈夫です。」
何度も謝ってくる。
「お詫びになにかさせてくれないかな?」
- Re: 俺は、この感情を知らない ( No.1 )
- 日時: 2018/05/09 21:19
- 名前: 841
「え?いや。大丈夫ですから。」
「これ。連絡先。」
律儀な人だ。
「えっと。本当に大丈夫ですから。」
本当にこの会話を数分レジのすぐ側でしている。
「あとから怪我が出てくるかもしれないから。」
「えっと。はい。」
そのイケメンの人の押しに負けて連絡先を受け取ってしまった。
スーパーを出る。
「はぁ。イケメンは言うこともイケメン。さっき貰った名刺。日佐々 レ(ひさざ しゅん)?代表取締役社長!?」
なんて近所迷惑にならない程度の声で呟きながら家に帰る。
なんでだろう。
俺のあとをつけてくる人がいる。
怖い。
小学生、中学生、高校生と、トラウマをもったせいで恐怖にかられる。
走るしかない。
あとから走ってくる足音が聞こえる。
「はあ。はぁ。」
走っているのに。
「もうすぐ…。家っ…はぁ。」
一人暮らしだがあのまま逃げ続けるよりはマシだろう。
ガチャ