大人オリジナル小説
- リア友きて!
- 日時: 2018/09/15 17:32
- 名前: あは♪♪♪♪
「では、始めようか。」
「我らが『紅い月』の…」
「会議を!!!!」
*
第一回『紅い月』_通称“紅月”本部作戦会議が始まった。
「えー…まず、最初の議題を発表する前に…基本の自己紹介、団長の朝日菜死野だ。」
「ん、団長の兄、朝陽菜勇。どぞ」
「…勇徒。」
それぞれ適当に自分の名前を言っていく。
「んー…じゃあ、今日の議題。何かあるか。」
たった2人だけの団員に話を振る。
「ハイ、今日すげー強いインクリング見つけた。入部推薦届け出そうぜ」
入部…別に部活じゃないのだが、と思いつつも強いインクリング…と眉をひそめる。
「ん…?私も今日見つけたな。変な術を使うインクリング。」
「…いきなり新入部員2人追加?」
よし、この虚しい団に2人来る…!!と少し心を躍らしていたが
「フフ、早速その子等の情報を見よう…何か細胞、持ってるだろうな?」
毎回恒例、相手の細胞で相手の全ての情報が分かると云う、勇徒限定魔法『細胞・全知』…
「ハッハハハハハ!持って帰ってきたぞ!奴の汗だ!」
「うわ…汗とか汚ね……私はインク。はい。」
二人揃ってそれぞれの細胞を猫の勇徒に渡す。
「…じゃあ始めるよ。………」
*
「まさか…彼奴はお前だったとはな…」
「全く、こっちの台詞だぜ!?なんでテメェ会議の時は髪括ってんだよ!?」
沈黙の時間が嘘の様に、怒濤の叫びがこだまする。
「……うるさい落ち着け。時間の無駄だ。」
_そう、あの『強いガール』と『変な術を使うボーイ』は、死野と勇だったのだ。
*
「ん”ん”…ハイ。さっきまでのは無しとして、議題2、勇徒さんありますか。」
もう勇には発言権を与えない…と、今度は勇徒に話題を振る。
「…じゃあ言わせて貰おうかな。死野くん、勇君。僕は魔法陣を手に入れた。」
_え
「「えぇー!?!?」」
「だから騒ぐな…喧しい。」
一括されてしまった。失敬失敬…
「ゴホン…ゆ、勇徒さん、何の魔法陣だ…?」
「吸血鬼。」
あー…確か吸血鬼呼び出しボランティアとかいうのを魔界でやってたなァ…
「どんな奴が出るんだ?」
勇が分かりきった事をきく。
「…分かる訳ないに気まってるだろ。勉強してこい。」
あーあ。やっぱりな。
「…やろう、やろうぜ!魔法陣…!!昔からの憧れだったんだ!」
半分嘘だが魔法陣は本当に好きだ。早くやりたい。
「まあそう急かすな。今からやってやるよ。」
*
パアアアアアアアアアァ…
「__魔法陣……………召喚!いでよ、吸血鬼!!!!!」
*
『よ~よ~!僕を呼び出してくれたのは君達かい!?』
「……どうやら、成功のようだね。」
___初めての魔法陣召喚儀式。出てきたのは、チャラい吸血鬼と思われる男だった。
「ちす♪僕は吸血鬼の穀草勇果だよん!」
「こくそう、ゆうか……」
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