大人オリジナル小説
- トカゲのしっぽ(BL)
- 日時: 2019/05/24 18:18
- 名前: 須和
面倒臭がりで天邪鬼で傲慢、人からの悪意が怖くて人付き合いは元々苦手、嘘のつけない性格、人には優しくしてきた特に女性には、だからかは知らないが嫌われる事の少ない人生を歩んでる。
丁度二年前、うちの部に所属が決まった上司に何故か気に入られ猛アタックされることになるのだ。
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- Re: トカゲのしっぽ(BL) ( No.1 )
- 日時: 2019/05/26 20:46
- 名前: 須和
倉間隼人(くらまはやと)23歳
社会人になって早五年、この会社に来てから四年目になる。
仕事は随分慣れてきたけど、まだ知らないことは多くて肉体疲労も激しい毎日だから四年目にして既に辞めたいと思ってるぐらいだ。
「明日は仕事?」
シフト制ならではなのか、パートの人は休日が固定されてるからよく正社員である俺や周りにする声掛けの一つ、挨拶のようなものだ。
「ああ、そうですね。遅番です」
「何連勤目?」
「四連勤三日目です」
「大変だね、ちゃんと寝てる?」
「寝るしか時間が無いくらいですよ」
「そうだよね、でも体調管理もしないといけないからご飯も食べるんだよ」
「食べてますよ」
こんな会話ばかりだが心配されてんのはよく分かる。だから、辞めるとなると好意を裏切るようで罪悪感があるんだ。結局は辞めるから新しいことなんて自発的に学ぼうとは思わない。やってと言われればやるし、教育として研修期間が設けられるならやる、そんなところだ。
「じゃあ、お先に失礼しまーす」
「はい、おつかれさん」「おつかれー」
今日の仕事は終わりだ、事務所へ行って連絡ノートに目を通し、翌日のシフトを見てタイムカードを記録する、そうすれば帰れる。
事務所の扉を開けると俺の課のデスクに見覚えのある姿が・・・
「おはよう!隼人くん!」
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