大人オリジナル小説
- 魔法少女☆ミルキー☆
- 日時: 2020/09/12 15:29
- 名前: みるくてぃーともも
私、森山みるく!
今日から瑞乃(みずの)中学校に通う、中学1年生!
なのに…
慌ただしい朝を迎えちゃった!
もう、どうしよ〜っ!
ギリギリ間に合った…
息を短く吐きながら、教室に入る。
1-A組は私に注目して、しんと静まり返る。
少し沈黙すると、先生が、
「森山さん、とてもギリギリですよ」
と言われる。
私はポツリと置かれた机に静かに座ると、先生がホームルームを始める。
ホームルームが終わると、静まり返っていた教室がどっと騒がしくなる。
1時間目の授業では、先生は物語を読み、生徒たちに質問をする。
みんなは一文字も逃さないようにノートに字を書き留める。
私は先生がチョークで書いていく黒板をじっと見つめるだけだ。
ノートだって教科書だってある。
でもつまらない物はやらないわ。
帰り際、私は石ころを蹴っていると、石が壁に当たった。
私は上を見上げると、黒っぽい怪物がポツンと立っていた。
私は後退りをしたが、一歩歩けば大股と一緒だ。
私は耳に神経を集中させた。
声が聞こえるから。
「...!」
声はこう言っていた。
「魔法少女タクトを渡す。」
と。
魔法少女タクト?
私は後退りをしながらタクトとやらを探す。
すると、コンパクト鏡のような物が落ちていた。
私はそれを拾うと、自然にこう言った。
「変身っ!」
どんどん私の体に衣装がつく。
魔法少女☆ミルキー☆
私は武器に凄く大きいナイフを持っていた。
私はこれで相手を切り裂いた。
相手からはドロドロした黒い液体が出て来る。
全部出切った時には、怪物は萎れていた。
「…楽しい…」
私はその時、お宝を見つけた時のような嬉しさを身に実感した。
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- Re: 魔法少女☆ミルキー☆ ( No.1 )
- 日時: 2020/11/17 22:14
- 名前: みるくてぃーともも
体の底から湧き出て来る感情に耐えきれない。
相手を倒した後も、黒い液体が消える事は無かった。
ミルキーはただ何も言わずに黒い液体を眺める。
ふと、この体感で思う事があった。
世界を救う。これがこんなに快感なら、続けられる。
ミルキーはタクトをポケットにしまい、変身を解く。
いきなりの戦闘に躊躇もせず切り裂けたのは自分でも不思議だった。
知っている感覚なのが嫌気をさす。
自分の昔を探っている感覚で。
そんな重っ苦しい事を考えずに進むのがいいと瞬時に判断し、一人でただ日が沈む中を家へ向かい歩く…
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